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ボクサー袴田巌RUNS
- 書店発売日
- 2025年3月19日
- 登録日
- 2025年2月28日
- 最終更新日
- 2025年3月1日
紹介
袴田事件の袴田巌さん「袴田巌はあしたのジョーだ」寺山修司が言った
冤罪事件を晴らした元死刑囚あの強靭な精神力はボクサーだったからなのか
「過酷なボクシング人生が弟の人生を支えた」姉袴田秀子さん
感動のノンフィクション!
「一回もダウンがないのよ。すごいね」姉の秀子が初めてほめた。
世界チャンピオンの井上尚弥も支援者として本書に紹介されている
目次
第1章 「あしたのジョー」
昭和を代表する作家の寺山修司は、袴田の不撓不屈の精神力に舌を巻き、人気漫画の主人王をなぞらえて「袴田巌は、あしたのジョーだ」と大絶賛した。ボクシング評論家・郡司信夫は、獄中の袴田からきた無実を訴える手紙に大きく感動。獄中の彼に面会も行き、支援の輪を拡げていった。
ボクサー袴田がいた
寺山修司が描くボクサー袴田の世界
「こわかったのだろう」孤高のボクサーへの憐憫
ボクシング評論家郡司信夫に宛てた手紙
郡司信夫からの返信
第2章 BOX ER(ボクサー)
袴田のボクシング人生はアマチュア時代と合せて約10年。プロの時代はわずか2年と短い。戦績は29戦16勝10敗3分だが、袴田は「年間19試合連続出場」の日本記録を打ち立てている。彼はなぜ、ボクサーを目指したのだろうか。
白井義男が世界チャンピオンになった。袴田はボクシングを始める
串田ジム入門、素質を認められプロを目指す
串田ジムから不二拳へ、念願のプロデビュー
「あいつは試合を断らない。それが災いした」
第3章 比類なきファイター
袴田巌の全試合と感動ドキュメントと、彼を取り巻く人間関係を活写。引退までの人間ドラマも描いた。
袴田巌の全戦績1 プロの手応え
袴田巌の全戦績2 死闘編
プロボクサー袴田、故郷清水で錦を飾る
思いを遂げるには、両の拳しかない」
ファイトマネー
丹下段平(有田)がジョー(袴田)に引導を渡す
第4章 人生の蹉跌
引退して清水に帰った袴田は事業に失敗した後。知人の紹介で「こがね味噌」に就職.そして6ヶ月後にあの大事件が起こった。日本プロボクシング協会が一丸となり、あの不屈のチャンピオン井上尚弥をはじめ多くの現役チャンピオンが応援して無実を訴え続けた。
リングに返り咲く日を胸に
不当な鉄てっさ鎖との対決
ボクサーの精神と偏見と冤罪のはざまで
死刑囚だけのフロア
第5章 そして、帰ってきた
いま浜松市に姉の秀子さん穏やかに暮らす袴田をインタビューした。偏見と差別の中、姉と弟は何を語ったのか。
浜松にて袴田巌に会う
ボクサーの顔に戻った時
「ボクシングは巌の青春そのものだった」姉秀子
ボクサー袴田の証明
同志ルービン・ハリケーン・カーター
風を切って走る
冤罪は生きてそそがなければ惨め過ぎる
偏見は如何にして生まれたか
ナックルで打つ
最後に笑う人が勝つ
上記内容は本書刊行時のものです。