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出版者情報
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
地方小 ト・日・他 書店
子どもの文化 書店(直)
直接取引:あり(自社)
水脈を聴く男
発行:書肆侃侃房
四六判
216ページ
並製
価格
2,000 円+税
2,200 円(税込)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2025年5月7日
- 登録日
- 2025年4月1日
- 最終更新日
- 2025年6月23日
書評掲載情報
2025-06-28 |
日本経済新聞
朝刊 評者: くぼたのぞみ(翻訳家) |
2025-05-17 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中島京子(作家) |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2025-06-02 |
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紹介
井戸で発見された溺死体のお腹から取り出された胎児。彼には大地の「水脈を聴く」能力が宿っていた──。
ひどい頭痛に悩まされるマリアムは井戸の深淵からの「おいで、おいで」という囁きに導かれ、ついには溺死体として発見される。しかし、その体には胎児が宿っていた。無事(サーレム)に救われたことでサーレムと名付けられた息子は、耳を澄ませると地中を流れる水の音が聴こえるようになる。その噂はあっという間に広がり、避けられ孤立するようになるが、水源を探し当て村を襲った干ばつから救うことで必要とされるようになる。その評判は遠方まで轟き、15歳の少年は「水追い師」として各地で引く手あまたになるのだが──。
アラビア半島に位置し、雨のほとんど降らない小国オマーン。地下水路(ファラジュ)による独自の灌漑システムは、峻険な岩山や荒涼とした砂漠の地を潤してきた。『バグダードのフランケンシュタイン』などが過去に受賞したアラビア語圏最高の文学賞「アラブ小説国際賞」に輝く、水をめぐる傑作長編。
「気候変動や水資源の枯渇が世界的な課題となっている今日、この小説が描く「水に囚われる人間の姿」は、過去の物語ではなく、今まさに現代社会が直面する現実の縮図として読み解くことができる」(本書解説より)
上記内容は本書刊行時のものです。