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砂丘は動く 鈴木正樹(著/文) - 短歌研究社
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かりん叢書巻次:第433篇

砂丘は動く (サキュウハウゴク)

文芸
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発行:短歌研究社
四六判
厚さ16mm
重さ 260g
192ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-86272-769-5   COPY
ISBN 13
9784862727695   COPY
ISBN 10h
4-86272-769-7   COPY
ISBN 10
4862727697   COPY
出版者記号
86272   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年6月2日
書店発売日
登録日
2024年6月6日
最終更新日
2024年6月6日
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紹介

著者はその出生の謎にこだわり、自分捜しの迷路に立った。
これを機として父母や弟などの生が劇的な事実として展開される。
そして本歌集の主筋であるこの物語は、突如孫なるものの出生によって
打切られ、自らの生の象(かたち)がごく平凡に豊かに浮かび上がるのを自認する。
生きるとは、実に奥深いものだ。   
――馬場あき子(帯より)


【歌集より】

妻と来てサハラ砂漠に跨がった少しかしいだ路舵の背なか

歩くには熱すぎるけど歩かなきゃパズルの私が壊れてしまう

雨の秋オリーブ畑にモロッコの泥の流れを映す猫の眼

サトウキビ畑の道を朝歩く兵士の父の歩幅をまねて

夜という地球の陰に立ち止まり闇に見上げる丸い日だまり

目次

私がずれる 9
大東島
 一、下級兵士
 二、リンチ
 三、バショウ
 四、手投げ弾
 五、切り岸
父の背
問いを残して
 一、問い
 二、呼べば
 三、霊安室
 四、ストレッチャー
 五、気配
祭 り
祖母たち
知らない人
廃屋に捜す
シャコ
客 人【ルビ:ジュチ】

磁 石

語る会


サンダル
初 孫
おしゃぶり
千恵子ちゃん
親知らず
順 番
先 輩
花であること
 一、旧友
 二、こんな店
 三、月のあぜ道
 四、遍路 116
やけにまぶしい
 一、同窓会
 二、マトリョーシカ
 三、二次会
地獄の門
富士登山
モロッコ
カオス
 一、ガンジス
 二、物乞い
 三、雑踏
 四、インド門
 五、津波
 六、帰国
 七、家
薄 く
水たまり
変身する曼珠沙華
ベテルギウス

あとがき

著者プロフィール

鈴木正樹  (スズキマサキ)  (著/文

1948 年9 月16 日 アイオン台風のさなかに生まれた
1974 年 詩集『流れ』
1976 年 詩集『把手のないドア』
1987 年 詩集『刺に触れる』
1989 年 歌集『風景の位置』
1995 年 詩集『闇に向く』
1996 年 「かりん」に入会(11 月)
2007 年 詩集『川に沿って』
    短歌「次はまだ来る」で かりん力作賞受賞
2009 年 歌集『億年の竹』
2012 年 詩集『トーチカで歌う』
2017 年 詩集『壊れる感じ』
2020 年 評論『「山の少女」と呼ばれた詩人』

上記内容は本書刊行時のものです。