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地域自給のネットワーク 井口 隆史(編著) - コモンズ
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地域自給のネットワーク (チイキジキュウノネットワーク)

社会科学
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発行:コモンズ
四六判
272ページ
並製
定価 2,200 円+税   2,420 円(税込)
ISBN
978-4-86187-106-1   COPY
ISBN 13
9784861871061   COPY
ISBN 10h
4-86187-106-9   COPY
ISBN 10
4861871069   COPY
出版者記号
86187   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年8月
書店発売日
登録日
2013年4月22日
最終更新日
2014年7月2日
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紹介

TPPを乗り越える「強い農業」とは、地産地消と有機農業
地域資源を活かした中山間地の豊かな取組み=地域自給が明日を拓く

目次

序 章 改めて地域自給を考える桝潟俊子
   1 農山村における生存・生活基盤の危機
   2 地域自給の現代的意義
   3 原発被災地での農の営み
   4 土と自然、人につながり、ネットワークのもとで生きる

    第Ⅰ部 中山間地の地域自給の実践と成果

第1章 木次乳業を拠点とする流域自給圏の形成  井口隆史
   1 生き字引・佐藤忠吉
   2 小規模酪農複合経営の形成と有機農業への試行錯誤
      ――第一期(一九五三~七一年)
   3 木次有機農業研究会の結成と風土に根ざした地域自給思想の確立
      ――第二期(一九七二~八一年)
   4 産消提携運動の拡大・深化とモノカルチャー化への対応
      ――第三期(一九八二~九六年)
   5 有機農業と流域自給・自立のシンボルとしての「食の杜」づくり
      ――第四期(一九九七~二〇一二年)
   6 流域自給圏安定に向けての課題と新しい可能性

第2章 地域資源を活かした山村農業  相川陽一
   1 山村に根ざした農のあり方
   2 小規模・分散・自給・兼業の価値を見直す
   3 弥栄の概要
   4 有機農業の展開
   5 山村自給農の継承に向けて
   6 山村の自給農は持続可能な社会のモデル

第3章 資源循環型の地域づくり谷口憲治
   1 地域再生に向けた地域資源の活用
   2 地域資源の発掘と産業化――江津(ごうつ)市桜江(さくらえ)町
   3 地域資源の循環活用――奥出雲町
   4 農産物の集荷・販売システム――JA雲南
   5 地域資源を住民の判断で利用するシステムの構築

    第Ⅱ部 自治体と有機農業

第4章 自給をベースとした有機農業――島根県吉賀町福原圧史・井上憲一
   1 過疎化が進むなかでの新しいスタート
   2 旧柿木村の有機農業運動
   3 吉賀町農業の目標と課題
   4 自給的暮らしの豊かさを実現させる町づくり

第5章 島根県の有機農業推進施策  塩冶隆彦
   1 環境保全型農業の推進
   2 「除草剤を使わない米づくり」の推進
   3 有機農業の推進 182
   4 県民一体となった有機農業の推進

    第Ⅲ部 地域に広がる生産者と消費者の新たな関係

第6章 生産者と消費者による学習・交流組織の形成と展開
――しまね合鴨水稲会  井上憲一・山岸主門
   1 相互理解を深める
   2 Uターンの有機農業生産者夫妻
   3 しまね合鴨水稲会の形成と展開
   4 今後の展開と課題

第7章 大学開放事業から生まれた生産者と消費者の連携山岸主門・井上憲一
   1 みのりの小道活動の位置づけ
   2 みのりの小道の公開作業
   3 援農の仕組みと意義
   4 今後の展望と課題

終 章 これからの地域自給のあり方  井口隆史
   1 地域自給と提携運動
   2 地域自給と林野(山)の活用方向
   3 経済成長から地域自給・自立へ

〈資料〉自給的農業としての有機農業――日本有機農業学会二〇一一年度 公開フォーラムin雲南

あとがき山岸主門

版元から一言

身近な資源を活かし、自給をベースにした循環型の有機農業や地産地消、加工を通して地域を元気にし、若者を呼び込んできた事例を豊富に紹介。TPPに対抗できる本当に「強い農業」のあり方と地方自治体や大学の役割を提起する。

著者プロフィール

井口 隆史  (イグチ タカシ)  (編著

1943年生まれ。島根大学名誉教授、「たべもの」の会代表。主著=『中山間地域経営論』(共著、御茶の水書房、1995年)、『国際化時代と「地域農・林業」の再構築』(編著、J-FIC、2009年)。

桝潟 俊子  (マスガタ トシコ)  (編著

1947年生まれ。淑徳大学コミュニティ政策学部教授。主著=『企業社会と余暇――働き方の社会学』(学陽書房、1995年)、『有機農業運動と〈提携〉のネットワーク』(新曜社、2008年)。

相川 陽一  (アイカワ ヨウイチ)  (

1977年生まれ。長野大学環境ツーリズム学部助教。主著=『北総地域の水辺と台地』(共著、雄山閣、2011年)、主論文=「中山間地域での新規就農における市町村施策の意義と課題――島根県浜田市弥栄町の事例」『近畿中国四国農研農業経営研究』第23号、2012年。

谷口 憲治  (タニグチ ケンジ)  (

1947年生まれ。就実大学特任教授・島根大学名誉教授。主著=『シイタケの経済学』(農林統計協会、1989年)、『中山間地域農村経営論』(農林統計出版、2009年)。

福原 圧史  (フクハラ アツシ)  (

1949年生まれ。NPO法人ゆうきびと代表。主論文=「島根県吉賀町有機農業のとりくみ」(『農業と経済』2009年3月号)、「地域社会に根ざす有機農業――島根県柿木村の40年」(『土と健康』2011年、1・2月合併号)。

井上 憲一  (イノウエ ノリカズ)  (

1971年生まれ。島根大学生物資源科学部准教授。主著=『イノベーションと農業経営の発展』(共著、農林統計協会、2011年)、『中山間地域農村発展論』(共著、農林統計出版、2012年)。

塩冶 隆彦  (エンナ タカヒコ)  (

1961年生まれ。島根県農林水産部農畜産振興課有機農業グループリーダー。

山岸 主門  (ヤマザキ カズト)  (

1967年生まれ。島根大学生物資源科学部准教授。主著=『園芸作における保全耕うん、管理生態系の維持』(共著、農林統計協会、1999年)。主論文=「カバークロップと景観形成」『農作業研究』40巻1号、2005年。

上記内容は本書刊行時のものです。