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愛媛県東予における林田哲雄と近代的農民運動 越智 順一(著) - 創風社出版
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愛媛県東予における林田哲雄と近代的農民運動 (エヒメケントウヨニオケルハヤシダテツオトキンダイテキノウミンウンドウ)

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発行:創風社出版
A5判
価格 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-86037-352-8   COPY
ISBN 13
9784860373528   COPY
ISBN 10h
4-86037-352-9   COPY
ISBN 10
4860373529   COPY
出版者記号
86037   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2025年4月24日
最終更新日
2025年4月24日
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紹介

 著者・越智順一は、2019年7月から22年3月にかけて、33回にわたって『愛媛民報』に連載「東予における近代的農民運動」を書いた。執筆後、彼は、この論稿をふくらませて一書にするつもりで準備に取りかかっていた。ところが、予期しない病魔に侵され2023年4月、不帰の客となった。
 本書は、彼の友人たち(佐伯尤・澄田恭一・冨長泰行・小島建三)により編まれたもので、昭和初期の愛媛県東予地方の農民運動、またそれを牽引した林田哲雄の決定判ともいうべき研究書である。
「今井貴一 研究ノート『昭和初期における林田哲雄と仲間たち』とその後(遺稿)」、
「冨長泰行 資料紹介 林田哲雄の予審終結決定書」を収める。

目次

編者まえがき

凡例

第 一 部 東予における近代的農民運動
 第一章 林田哲雄の労働・農民・水平運動へのかかわり
  一 林田哲雄
 二 日本農民組合の成立
 三 水平運動
 四 労働運動との提携

 第二章 東予における近代的農民運動のはじまり
 一 東予における日農香川県連支部の結成
  二 日農愛媛県連創立大会
  三 新宮農民組合・玉井教一
 四 全国一斉、耕作権確立請願運動
 五 小作米不納運動
 六 地主組合の設立
 七 メーデーと農民歌
 八 共同行動と万歳事件

 第三章 愛媛における無産政党の結成
 一 労農党愛媛県支部連合会
 二 無産青年同盟愛媛県連合会
 三 労農党・日農の分裂
  四 県議会議員選挙
 五 衆議院議員選挙

 第四章 無産運動への弾圧
 一 三・一五事件、四・一〇共産党関連三団体解散令
 二 争議解決と協調組合
 三 組合再建運動と四・一六事件
 四 哲雄の伴侶、林田末子
 五 農民運動の終焉

補論
 一 四阪島煙害闘争
 二 米穀検査反対闘争
 三 東予の地主・小作関係

終章
 一 弾圧と転向
 二 林田哲雄顕彰碑

第 二 部 研究論稿
  第一章 周桑における地主小作関係と小作争議、農民運動
   一 大正期の地主小作関係
   二 小作争議と農民運動

  第二章 小松における地主小作関係と小作争議、農民運動
  一 地主と農民 4-2-2.二 小作争議と農民運動

  第三章 研究ノート「昭和初期における林田哲雄と仲間たち」とその後(遺稿)…今井貴一
  一 はじめに
   二 研究報告
  三 その後(林田哲雄関係史資料の収集と整理)
   四 終わりに

  第四章 資料解題 林田哲雄関係書簡から見た昭和初期の農民運動―
     今井貴一会員遺稿をふまえて
   はじめに
   一 愛媛における労農党・日本農民組合の分裂〔昭和二年三月~三年三月一四日の書簡〕
   二 我が国初の普選、三・一五共産党弾圧、四・一〇共産党関連三団体解散令、周桑郡の日農支部総解散〔昭和三年一月~七月の書簡〕
  三 日農と全日農の合同による全国農民組合結成と、同愛媛県連合会の結成と活動〔昭和三年七月二九日~九月の書簡〕
  四 林田哲雄の無産政党合同構想と、小松の小作争議〔昭和三年一〇月~一二月の書簡〕
   五 小松の小作争議調停成立と全農小松支部の解散、四・一六事件、全農県連幹部の逮捕〔昭和四年四月~昭和五年一月の書簡〕
   六 愛媛県初の治安維持法違反裁判判決とその後の農民組合再建運動〔昭和五年三月~八月四日の書簡〕
  七 東予と中予における昭和五年八・一四事件
   八 世界大恐慌下の全国農民組合(全農)分裂、東予の全農支部弾圧で壊滅
   九 林田投獄、井谷活動停止下の農民運動の混乱
   おわりに

   東予・周桑に於ける農民運動年表

第五章 資料紹介 林田哲雄の予審終結決定書(冨長泰行)

越智順一著作目録 7.越智順一さんを偲ぶ(澄田恭一)

編者あとがき(佐伯 尤)

索引
 人名索引〕
〔事項索引〕
 愛媛県内市町村地図、1937年

著者プロフィール

越智 順一  (オチ ジュンイチ)  (

1938年11月29日、愛媛県周桑郡田野村に、父越智喜作、母ツマヱの四男として生れる。
田野小学校、田野中学校を卒業。集団就職で上京。東京高等学校定時制卒業。1959年法政大学短期大学入学。1961年法政大学経済学部編入学。1963年の卒業と同時に愛媛県中学教師となり、以後、同県の南予と東予で勤務。1999年3月定年退職。その間、愛媛県歴史教育協議会と近代史文庫の会員として活躍。『東予市誌』(1982年)と『小松町誌』(1992年)に分担執筆。『えひめ近代史研究』に多数の論稿執筆。2005年の「東予・周桑九条の会」設立以来、活動に参加。

上記内容は本書刊行時のものです。