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逆格差論、名護市長岸本建男と象設計集団が遺したもの 菊地史彦(著) - 論創社
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逆格差論、名護市長岸本建男と象設計集団が遺したもの (ギャクカクサロン ナゴシシチョウキシモトタテオトゾウセッケイシュウダンガノコシタモノ)

社会一般
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発行:論創社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ19mm
320ページ
並製
価格 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-8460-2456-7   COPY
ISBN 13
9784846024567   COPY
ISBN 10h
4-8460-2456-3   COPY
ISBN 10
4846024563   COPY
出版者記号
8460   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年7月20日
書店発売日
登録日
2025年6月10日
最終更新日
2025年6月25日
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紹介

忘れられた沖縄の思想は再び蘇るのか? 画期的なまちづくり計画とどこにもない建築を生み出した“山原の奇跡”。
そこから現れた一市長の苦渋の選択と、地域の自立を見つめた昭和・平成・令和の物語。

目次

はじめに―「格差」と「豊かさ」への視点 
沖縄で起きたこと/格差の再浮上/高度成長と所得格差/楽しい日本へ?/物語の筋書き
第1部 主人公たちの前史
第1章 沖縄から来た青年―揺れる早稲田で岸本建男の印象/沖縄問題への覚醒/ボーイ・ミーツ・ガール/大学院と沖縄闘争/世界を巡って見たもの
第2章 「象」はどこから現れたか―吉阪スクールの流儀
建築は自由である/U研の日々/大島元町復興計画/「発見的方法」の発見/二一世紀の日本列島を描く/象設計集団の誕生
第2部 山原の奇跡
第3章 岸本建男、「象」に遭う―物語の始まり 
一九七一年秋、那覇の街で/「象」が沖縄に上陸した頃/恩納村、幻の基本構想/名護への帰還
第4章 それは「逆格差論」と呼ばれた―第一次名護市総合計画 
「逆格差論」のメッセージ/「反」ではなく「逆」/「自立経済」の戦略と戦術/「逆格差論」の背景/何がどのように語られたか/「山原型」の土地とこころ
第5章 名護の梁山泊―二つの環の交わり 
企画室のアフターファイブ/地域自治研究会の活動/埋め立て地を公園に!/「21世紀の森」と自力建設/もう一つの梁山泊/交流と共感
第6章 沖縄の建築とは何か―公民館と市庁舎 
今帰仁村への旅/草の屋根と赤い柱/全国二段階コンペ/異例ずくめのコンペ要項/四本柱のせめぎ合い
第3部 大渦に巻き込まれたまち
第7章 復帰の後の後―一九八〇年代の変化 
「ぶりでぃ」の昂揚/「名護テーゼ」の影響力/変化は静かに急速に/新市長のまちづくり/「象」の撤退
第8章 「苦渋の決断」―辺野古問題と名護市長 
濁った渦/建男、最初の市長選/受け入れの七条件/彼はどんな人物だったか/北部に賭ける/サミットが見せた夢
第9章 岸本建男とあの時代―たたかいの日々 
市長が背負ったもの/名護はどうやって食うか/翻弄され続けるまち/最後のたたかい/書き残さなかった男
第4部 共にする豊かさへ
第10章 宮代町の物語―進修館は生きている 
不思議な建築/齋藤甲馬のまち/世界のひとつの中心/冒険する小学校/「農のあるまち」へ
第11章 「逆格差論」はどう生きられたか―共同体のリアリティ 
「逆格差論」の核とは/共同体が復権した頃/「あいまいもこ」の由来/岸本建男の存在感/立ち位置をどこに置くか/共同体に死す/辺野古の回想録
第12章 もう一つの豊かさ―名護・宮代・今帰仁の今 
「豊かさ」の呪縛をどう解くか/岸本洋平の選択/父と子、宿命/進修館の包容力/コミュニティを連ねる/「出番」をつくるまちづくり/今帰仁村中央公民館再び
追記 
引用・参照文献 
謝辞 
あとがき 
初出 

著者プロフィール

菊地史彦  (キクチフミヒコ)  (

戦後史研究者・文筆家
1952 年、東京都生まれ。1976 年、慶應義塾大学文学部卒業。同年、筑摩書房入
社。90 年、退社し、編集工学研究所などを経て、99 年、株式会社ケイズワーク
設立、代表取締役に就く(~ 2024 年)。2017 ~ 23 年、東京経済大学コミュニ
ケーション研究科講師。
著書に『「幸せ」の戦後史』、『「若者」の時代』(ともにトランスビュー)、『「象
徴」のいる国で』、『沖縄の岸辺へ―五十年の感情史』(ともに作品社)などが
ある。

上記内容は本書刊行時のものです。