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老乞食僧の命を繋いで百想 笹倉 明(著) - 論創社
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老乞食僧の命を繋いで百想 (ロウコツジキソウノイノチヲツナイデヒャクソウ) チェンマイの鐘と月の姿 (チェンマイノカネトツキノスガタ)

文芸
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発行:論創社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ21mm
360ページ
並製
価格 2,200 円+税   2,420 円(税込)
ISBN
978-4-8460-2443-7   COPY
ISBN 13
9784846024437   COPY
ISBN 10h
4-8460-2443-1   COPY
ISBN 10
4846024431   COPY
出版者記号
8460   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年6月20日
書店発売日
登録日
2025年4月25日
最終更新日
2025年5月29日
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紹介

一念出家から始まる直木賞作家の生き様の跡。
その実、作家は如何にして苦境を乗り越えて生き継いだのか?多数派に非ざるが故の〝真実〟への希求。奥深い仏法と瞑想の真価を語る老僧の『百』の想いにその軌跡がある。激賞された直木賞作品から三十五周年の記念塚。六十七歳の出家から九年目――、
日本とタイの往来とブッタのお寺暮らしでの奥深い教えに基づき、テーラワーダ僧として、教えの中心の八正道(正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定)を解説、ヴィパッサナー瞑想の実践方法など織り込んで、紹介する。
若き日の日本での様々な出会いと別れを仏道修行の合間に思い出しながら、綴った『老作家チェンマイ托鉢百景』『老修行僧のにんげん界百夜』に続く第3弾の随筆集。

目次

まえがき 
第一章 メーサー・ヨンという月と年始
 〇父の命日はエープリル・フール 
  ◇信念と気骨の人の背景 
  ◇アメリカが畏おそれた精神性 
 〇ソンクラーン祭というタイ正月 
  ◇いつもの数倍の布施攻め 
  ◇砂塔を築くことの意味 
  ◇仏像パレードと水掛け 
  ◇祭の狂乱が語るもの 
 〇タイ正月に没した母を想う  
  ◇おだやかな認知への路 
  ◇仏法に基づく生き方 
  ◇人は「哀れ」という真意 
  ◇幸の天秤がない人生 
 〇タイ正月の経にみるもの 
  ◇法の要目の経 
  ◇因果の法の経 
 〇わが身を観察する段階 
  ◇皮肉な代償としての風邪 
  ◇主義に基づく対処法 
 〇父親の遺言に従ったFのこと 
  ◇手術をめぐる妻との葛藤 
  ◇思いがけない後遺症の存在 
  ◇官の水は呑まないことの意味 
第二章 プルッサパー・コムという月の追憶
 〇軽井沢に旧友を訪ねて 
  ◇わが身を改めて顧みる 
  ◇Uの没落と国家なるもの 
  ◇軽井沢という格差社会の象徴 
 〇暑いタイへ舞い戻った理由 
 〇ウィサーカ・ブーチャーという満月日 
  ◇悟りへの道の経 
 〇出家記念日(八周年)に思う 
  ◇六十七歳・幼児の門出 
  ◇悔恨に苛まれた日々 
  ◇すべては煩悩の仕業と知る 
  ◇記念日らしい妙なる托鉢 
 〇作家にカンムリは要らないか 
  ◇サッカ賞作家返上は無用か 
第三章 ミトゥナー・ヨンという月の路
 〇再出国、再帰国の途へ 
 〇ブッダのお弟子さん・再び奈良へ 
  ◇無料宿屋の由来と今昔 
  ◇家主である長姉を訪ねて 
  ◇父母たちの供養ふたたび 
 〇旧友・戦場カメラマンの個展へ 
  ◇民主カンボジア訪問時の記憶 
  ◇大虐殺の有無と真相を考える 
  ◇無明の世と一匹狼の悲哀 
  ◇ブッダの教えの再認識 
 〇幼少年期・奈良時代への回帰 
  ◇仏弟子にも出来に差がある 
第四章 カラッカダー・コムという月の法
 〇猛暑の夏は何が因か? 
 〇教えの中心は八正道 
  ◎正見(サンマー・ティッティ)  
  ◎正思惟(サンマー・サンカッパ)  
  ◎正語(サンマー・ワーチャー)  
  ◎正業(サンマー・カンマンタ)  
  ◎正命(サンマー・アチーワ)  
  ◎正精進(サンマー・ワーヤマ)  
  ◎正念(サンマー・サティ)  
  ◎正定(サンマー・サマーディ)  
 〇はじめての法事依頼 
  ◇弔い方は自由であるべし 
  ◇儀式にがんじがらめの非 
  ◇死者を弔う法について 
 〇また再びの雨安居へ 
  ◇風景を変えていく道 
  ◇わが住職の母堂への供養 
 〇ワンプラと日曜と国王誕生日 
第五章 シンハー・コムという月の恵み
  〇獅子座がやって来て想う 
  〇尿は千載一遇の恵みか 
  ◇もろもろの着眼事項 
  ◇メスを入れない主義を継ぐ 
第六章 カンヤー・ヨンという月の語り
 〇三雨四晴の月へ 
 〇はじめてのお彼岸講演 
 〇演題1「仏教における幸福の条件」―午前の部― 
  ◇タイにもあるお彼岸 
  ◇人間を扱うのが仏教 
  ◇人の一生は「苦」ゆえに…… 
  ◇利他と自利のバランス 
  ◇煩悩及び不善心の種類 
  ◇悟りには段階がある 
  ◇涅槃(ニッバーナ)の意味 
  ◇因果の法則と八正道 
 〇演題2「ヴィパッサナー瞑想とその実践」―午後の部― 
  ◇悟りへの道にあるもの 
  ◇無常と苦と無我の理解 
  ◇ヴィパッサナー瞑想の意味内容 
  ◇瞑想の初歩と実践 260
  ◇ステップ2、3の歩きへ 
  ◇座り瞑想の基礎と手順 
  ◇邪魔をされた時の対処法 
  ◇瞑想の最終目標へ 
  ◇歩き瞑想の中盤から終盤へ 
  ◇座り瞑想、次の段階へ 
  ◇日常生活における効用 
  ◇利他を思う心の瞑想 
〇半世紀という人の歳月 
  ◇はるか三畳間時代の思い出 
  ◇「道」の名残から得たもの 
  ◇中村八大の名曲・日の目を願う 
第七章 トゥラー・コムという月の行方
 〇洪水という不測の天災 
 〇非正統派的老僧の捨て身の札
  ◇起死回生の一手となるか 
  ◇結果あるのみという理解 
  ◇我が仕事の命はアタマと眼 
  ◇正老無病死の彼岸まで 
  ◇少数派の自覚と行く道 
あとがき 

著者プロフィール

笹倉 明  (ササクラアキラ)  (

作家・テーラワーダ僧
1948 年兵庫県西脇市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。80 年『海を越えた者たち』(すばる文学賞入選作)で作家活動へ。88 年『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞(第6 回)、89 年『遠い国からの殺人者』で直木賞(第101 回)を受賞する。主な作品に、『東京難民事件』『海へ帰ったボクサー たこ八郎物語』(電子書籍)『にっぽん国恋愛事件』『砂漢の岸に咲け』『女たちの海峡』『旅人岬』『推定有罪』『愛をゆく舟』『超恋愛論 女が男を変える時代へ』『雪の旅―映画「新雪国」始末記』(電子書籍)』『復権―池永正明、35 年間の沈黙の真相』『愛闇殺』『彼に言えなかった哀しみ』『出家への道―苦の果てに出逢ったタイ仏教』『ブッダの教えが味方する歯の2大病を滅ぼす法』(共著)『山下財宝が暴く大戦史』(復刻版)。近著に『詐欺師の誤算』(論創社)『ブッダのお弟子さん にっぽん哀楽遊行』(佼成出版社)、『老作家僧のチェンマイ托鉢百景』(論創社)、『ブッダの海にて三千日』(大法輪閣)、『老修行僧のにんげん界百夜』(論創社)がある。2016 年チェンマイの古寺にて出家し現在に至る。

上記内容は本書刊行時のものです。