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社会文化理論から見る日本語教室談話の研究 加藤 伸彦(著) - ひつじ書房
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社会文化理論から見る日本語教室談話の研究 (シャカイブンカリロンカラミルニホンゴキョウシツダンワノケンキュウ) 「自発的発話」とプライベートスピーチ (ジハツテキハツワトプライベートスピーチ)

語学・辞事典
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発行:ひつじ書房
A5判
248ページ
定価 7,600 円+税   8,360 円(税込)
ISBN
978-4-8234-1320-9   COPY
ISBN 13
9784823413209   COPY
ISBN 10h
4-8234-1320-2   COPY
ISBN 10
4823413202   COPY
出版者記号
8234   COPY
Cコード
C3080  
3:専門 0:単行本 80:語学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年5月7日
書店発売日
登録日
2026年4月24日
最終更新日
2026年5月20日
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紹介

本書はヴィゴツキーから始まる社会文化理論に依拠し、日本語教室における主体性に基づく自発的発話とプライベートスピーチを分析した研究である。本書では日本語学習が個人の認知過程に還元されるものではなく、相互行為を通じて社会的に構成される過程であることを、上記の分析に基づき実証的に明らかにした。これは第二言語習得研究と日本語教室研究に新たな視座を提示し、教育実践と学術的議論の架橋を試みる学術的成果である。

目次

序章 本書の目的と構成

第1章 社会文化理論と第二言語研究、第二言語教育
1. 社会文化理論の誕生
2. 近年の第二言語習得研究の動向
3. 第二言語習得研究、および第二言語教育から見た社会文化理論の概要
4. 第二言語習得研究、および第二言語教育から見た社会文化理論の各概念
4.1 媒介
4.2 内在化
4.3 制御
4.4 発達の最近接領域
4.5 心理的道具としての母語
4.6 内言
4.7 ペレジヴァーニエ
5. 第二言語習得研究と第二言語教育の統合としてのpraxis
5.1 概念準拠の言語指導(concept-based language instruction)
5.2 ダイナミックアセスメント(dynamic assessment)
5.3 言語教師教育
6. 本章のまとめ

第2章 教室研究の概略
1. 教室、教室談話、教室研究の定義
1.1 本書における日本語教室の定義
1.2 教室談話の定義と特徴
1.3 教室研究の定義
2. 第二言語教育における教室研究の概略
3. 教室研究法の種類
3.1 教育学における教室研究法の種類
3.2 第二言語教室研究における理論・手法
4. 日本語教育における教室研究の概略
5. 日本語教育における教室研究の課題
6. 本章のまとめ

第3章 研究の理論的枠組み
1. 教室研究における社会文化理論の発展
2. 社会文化理論に基づく第二言語教室研究
3. 社会文化理論における「自発的発話」とプライベートスピーチ
3.1 主体性に基づく自発的発話
3.1.1 本書における主体性の定義
3.1.2 自発的発話の先行研究
3.1.3 主体性に基づく自発的発話
3.2 プライベートスピーチ
3.2.1 先行研究と本書における定義
3.2.2 プライベートスピーチの先行研究
3.2.3 教室談話におけるプライベートスピーチの種類
4. 本章のまとめ

第4章 研究方法と研究課題、調査の概要
1. 本書における研究方法と研究課題
2. 協力者、協力機関、調査期間
3. コースと授業概要
4. 談話データの収集方法、文字化の方法
4.1 談話データの収集方法
4.2 文字化の方法
5. 定性的な研究
6. 技能実習制度
7. 本章のまとめ

第5章 日本語による主体性に基づく自発的発話
1. 本章の目的と分析対象の発話
2. 日本語による「自発的発話」の分析
2.1 受動的な言動
2.2 従順的な発話
2.3 参加的な「自発的発話」の分析
2.4 詮索的な「自発的発話」の分析
2.5 自律的な「自発的発話」の分析
2.6 専心的な「自発的発話」の分析
3. 考察
4. 本章のまとめ

第6章 母語による主体性に基づく自発的発話
1. 本章の目的と分析対象の発話
2. 母語による「自発的発話」の分析
2.1 母語による参加的な「自発的発話」
2.2 母語による詮索的な「自発的発話」
2.2.1 言語についての質問
2.2.2 活動についての質問
2.3 母語による自律的な「自発的発話」
2.3.1 言語的な支援を行う自律的な「自発的発話」
2.3.2 精神的な支援を行う自律的な「自発的発話」
2.4 母語による専心的な「自発的発話」
2.4.1 冗談
2.4.2 コメント
2.4.3 学習に関するメタ的発話
3. 考察
4. 本章のまとめ

第7章 日本語によるプライベートスピーチ
1. 本章の目的とプライベートスピーチの認定条件
2. 本調査で見られた日本語によるプライベートスピーチの検討
2.1 先行研究のプライベートスピーチと同様または近いプライベートスピーチ
2.1.1 読み上げ
2.1.2 コメント
2.1.3 モニタリング
2.1.4 選択的注意
2.1.5 リハーサル
2.1.6 操作
2.2 先行研究で提案された代理応答と復唱の再考
2.2.1 代理応答
2.2.2 復唱
2.3 先行研究で論じられていないプライベートスピーチ
2.3.1 想起のための手掛かり
2.3.2 代理アップテイク
3. 考察
4. 本章のまとめ

第8章 母語によるプライベートスピーチ
1. 本章の目的と学習者の母語によるプライベートスピーチの認定
2. 本調査で見られた母語によるプライベートスピーチの検討
2.1 意味形成プロセスの促進のための母語によるプライベートスピーチ
2.1.1 他者発話の直訳
2.1.2 母語による読み上げ
2.1.3 理解の確認のための翻訳
2.1.4 理解のための翻訳
2.1.5 翻訳を含む理解の表出
2.1.6 目標言語の代替
2.2 自己制御メカニズムの提供のための母語によるプライベートスピーチ
2.2.1 問題解決のための思考の表出
2.2.2 自身の誤りに対する認識の表出
2.2.3 自身の理解を促すための思考の表出
2.2.4 自身の発話を導くための思考の表出
2.2.5 事物や事象に関する思考の表出
2.2.6 事物や事象に関する感情の表出
3. 考察
4. 本章のまとめ

第9章 本研究の総括、総合的な考察、今後の課題
1. 本研究の総括
2. 社会文化理論の各概念から見た総合的な考察
2.1 媒介
2.2 内在化
2.3 制御
2.4 発達の最近接領域
3. 制度的・社会文化的要因が教室談話に与える影響
4. 日本語教育への示唆
4.1 日本語による「自発的発話」から見る日本語教育への示唆
4.2 母語による「自発的発話」から見る日本語教育への示唆
4.3 日本語によるプライベートスピーチから見る日本語教育への示唆
4.4 母語によるプライベートスピーチから見る日本語教育への示唆
4.5 総合的な示唆
5. 今後の課題
6. 本章のまとめ

参考文献
謝辞
索引

著者プロフィール

加藤 伸彦  (カトウ ノブヒコ)  (

本書はヴィゴツキーから始まる社会文化理論に依拠し、日本語教室における主体性に基づく自発的発話とプライベートスピーチを分析した研究である。本書では日本語学習が個人の認知過程に還元されるものではなく、相互行為を通じて社会的に構成される過程であることを、上記の分析に基づき実証的に明らかにした。これは第二言語習得研究と日本語教室研究に新たな視座を提示し、教育実践と学術的議論の架橋を試みる学術的成果である。

上記内容は本書刊行時のものです。