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新・DTMオーケストラサウンドの作り方 永野 光浩(著) - スタイルノート
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新・DTMオーケストラサウンドの作り方 (シンディティーエムオーケストラサウンドノツクリカタ) 実践的作編曲のテクニック (ジッセンテキサクヘンキョクノテクニック)

コンピュータ
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A5判
384ページ
並製
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-7998-0216-8   COPY
ISBN 13
9784799802168   COPY
ISBN 10h
4-7998-0216-X   COPY
ISBN 10
479980216X   COPY
出版者記号
7998   COPY
Cコード
C1073  
1:教養 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年1月23日
書店発売日
登録日
2024年12月12日
最終更新日
2025年1月15日
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紹介

パソコンでオーケストラサウンドを作るためのテクニックを網羅した。実際のオーケストラがどのような構成になっているか、本物らしく聞こえるとはどういうことかを追求し、オーケストラ音源のさまざまな機能を駆使することを目的とした本。本書書き下ろしの楽曲で実践解説している。高機能化したオーケストラ音源を使いこなすために、金管楽器にフォーカスした場合の楽器の組み合わせ方、弦楽器にフォーカスした場合の楽器の組み合わせ方、木管楽器にフォーカスした場合の楽器の組み合わせ方、それぞれの楽器群をブレンドした楽器の組み合わせ方などを本書書き下ろし楽曲を使って詳細に解説。アレンジ方法では、打楽器の活用法や弦楽器と他の楽器の重ね方、コードのつなぎ方、ユニゾンの使い方などを解説。メロディを作り出す時の考え方も紹介している。そして、それぞれの楽器を特徴付ける奏法の数々を説明。最終章では、どうやってメロディを作り出したか、また、それをシーケンサーに入力していくコツを紹介。さらにベロシティやエクスプレッションのかけかたも詳細に説明。そして、ハーモニーの付け方も実践的に解説している。最後は作編曲の注意などが書き込まれた全曲スコアと、全曲シーケンサー画面が掲載されている。また、本文中には実践に役立つ練習問題が数多く取り入れられている。

目次

第1章 生のオーケストラを考える
 第1条 第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの5パートを意識して音符を重ねる
 第2条 ストリングスの音域を考えよう
 第3条 ストリングス5パートの重ね方を考える
 第4条 チェロとコントラバスはオクターヴにする
 第5条 ステージ上のストリングス配置を考える
  [パンの設定]
 第6条 コントラバスの配置を考える
 第7条 ハープの仕組みを考える
 第8条 ハープのパン設定を考える
  パターン1
  パターン2
  パターン3
 第9条 ホルンを考える
 第10条 ストリングス、ハープ、ホルン以外の楽器のパン設定は、配置通りに
 第11条 楽器の音域表
 第12条 リバーブの掛け方

第2章 音色作り
 第13条 アナログシンセ音源でストリングスの音を作る
  (1)オシレーターセクション
  (2)フィルターセクション
  (3)アンプセクション
  (4)抑揚とビブラート
  (5)エフェクター
  (6)さらに……
 第14条 複数のストリングス音色を重ねてストリングスの音を作る
 第15条 ストリングスとソロヴァイオリンを組み合わせてリアルな音色を作る
 第16条 ストリングス高音域のループ感に注意せよ!
 第17条 速いフレーズ用のストリングス音色を作る
 第18条 オーケストラ専用音源を使う-Vienna Special Edition

第3章 オーケストラアレンジのコツ
 第19条 ティンパニを活用せよ
 第20条 シンバルを活用せよ
 第21条 チューバ、トロンボーンの強烈タンギングを活用せよ
 第22条 中低域の優雅なメロディはチェロの十八番
 第23条 ストリングスメロディに木管楽器を重ねて、ラインを際立たせる
 第24条 チェロにはファゴットを重ねる
 第25条 ヴォイシングは跳躍しない
 第26条 ヴォイシングは無理のない音域で作る
 第27条 ブラス、およびストリングスのヴォイシング-クローズ編
 第28条 ブラス、およびストリングスのヴォイシング-オープン編/DROP2
 第29条 ブラス、およびストリングスのヴォイシング-オープン編/DROP3
 第30条 ブラス、およびストリングスのヴォイシング-オープン編/DROP2&4
 第31条 ロー・インターバル・リミテッドに注意!
 第32条 コードとコードをつなぐ
 第33条 前後に同じ音がなくてもコードをつなぐ
 第34条 さらにコードをつなぐ
 第35条 コードのなかにメロディを潜ませる
 第36条 ブラスの“キメ”と“メロディ”はオクターヴで
 第37条 ストリングス・メロディは1オクターヴで広がり、2オクターヴでドラマティックになる
 第38条 メロディをハモらせる
 第39条 ここぞというときのユニゾン
 第40条 ロマンティックな雰囲気には半音階アプローチコード
 第41条 ストリングスとホルンをコードで重ねる
 第42条 キラキラ系をメロディに重ねる
 第43条 メロディをキャッチボール
 第44条 分数コードの活用-ペダルポイント
 第45条 分数コードの活用-ベース順次進行の一員として
 第46条 オーケストラらしいメロディの動きを考える
 第47条 フレーズは休符からはじめる
 第48条 連続リズム=メロディ
 第49条 スタッカートを使う
 第50条 コードチェンジのタイミングを考える
 第51条 楽器特有の奏法-木管楽器(特にフルート)のトリル
 第52条 楽器特有の奏法-金管楽器のプワ-ッ
 第53条 楽器特有の奏法-ホルンには2つの音色がある
 第54条 楽器特有の奏法-ヴァイオリン、チェロのポルタメント
 第55条 楽器特有の奏法-クラリネット、フルートのアルペジオ
 第56条 楽器特有の奏法-ストリングスのマルカート
 第57条 楽器特有の奏法-ストリングスのピッチカート
 第58条 楽器特有の奏法-ストリングスのトレモロ
 第59条 楽器特有の奏法-ソロヴァイオリンの重音
 第60条 楽器特有の奏法-上昇パッセージ
 第61条 盛り上がりっているときのキラキラ連打
 第62条 複数のパートでハーモニーを形成
 第63条 ティンパニのピッチはコントラバスと同じとは限らない
 第64条 楽器群ごとに曲を構築するようにアレンジする
 第65条 対位法的アプローチ

第4章 実践編・オーケストラの音はこうやって作る
 制作方針
 メロディ
 メロディ(第1ヴァイオリン)の入力
 ベロシティ、ボリューム、エクスプレッションのまとめ
  [ベロシティ]
  [ボリューム]
  [エクスプレッション]
  [まとめ]
 演奏表現の入力
 ボイシング
 各パートを歌のように
 ほかの楽器を重ねていく
 スコアを見ながら

第5章 実践編-2・デモ曲の解説
 ご自身のパソコンでも再現可能
 1 全体を把握しよう
 2 音源の設定を見てみよう
  木管楽器群
  弦楽器群
  金管楽器群
  コーラス
  オルガン
  鍵盤打楽器群
  打楽器群
 3 ミキサーの設定を解説
  インサートエフェクターの設定を解説
  センドエフェクターの設定を解説
  オートメーションについて
 4 MIDIデータ全トラックの解説
  木管楽器群
  弦楽器群
  金管楽器群
  コーラス
  オルガン
  鍵盤打楽器群
  打楽器群

エクササイズの解答例

前書きなど

 “イントロをオーケストラサウンドでクールに決めたい!”
 “バラード曲のバックにウェットなストリングスサウンドを入れたい!”
 ……など、自分の曲にオーケストラサウンドを取り入れたいと考えている人は少なくないと思う。ところが、実際にシンセサイザーやソフト音源でオーケストラやストリングス系の音色を選んで曲にあてはめてみても、なかなかイメージ通りのサウンドにはならないものだ。
 それもそのはず。オーケストラサウンドを出すにはコツがある。そのコツを知らなければどんなにリアルな音源を使ってもオーケストラサウンドは出せない。
 そのコツを紹介したいと思って執筆したのが、この本の前身、『DTMオーケストラサウンドの作り方』だ。それから10年を大きく超え、オーケストラ音源も進化を遂げていることから、それに対応するためのより具体的な操作法と楽器の組み合わせ、そしてDTMならではの入力のコツを書き加えたのが本書、『新・DTMオーケアストラサウンドの作り方』だ。
 本書で紹介しているこれらのコツを1つずつクリアしていけば、次第にオーケストラサウンドに近づいていく。第1章から第3章まではそのコツを箇条書きスタイルで解説した“理論的な章”。それに続く第4章と新版のために新たに書き下ろした第5章では、本書オリジナルの曲を使って、どのようにオーケストラアレンジを進めていくかを解説した“実践の章”となっている。これらをしっかりマスターして、ぜひオーケストラサウンドを出せるようになってほしい。
 また、本文中には練習問題を数多く取り入れた。文章だけで理解するのではなく、実際に問題を解いていけばさらに理解が深まると思うので、これらもぜひ利用してほしい。

著者プロフィール

永野 光浩  (ナガノ ミツヒロ)  (

国立音楽大学作曲科卒。尚美学園短期大学講師、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究プロジェクト研究員等を経て、現在、東海大学非常勤講師、八王子音楽院講師、国立音楽院講師。多くのテレビ番組のタイトル曲やCM曲を作るほか、オフィスビルや商業施設などの環境音楽、航空機内環境音楽等を作曲している。また、多くの作品集も出している。

旧版ISBN
9784903238500

上記内容は本書刊行時のものです。