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生成AIの論点 喜連川 優(編著) - 青弓社
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生成AIの論点 (セイセイエーアイノロンテン) 学問・ビジネスからカルチャーまで (ガクモン ビジネスカラカルチャーマデ)

社会一般
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ16mm
重さ 319g
200ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-7872-3537-4   COPY
ISBN 13
9784787235374   COPY
ISBN 10h
4-7872-3537-0   COPY
ISBN 10
4787235370   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年5月29日
書店発売日
登録日
2024年4月12日
最終更新日
2024年5月24日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2024-07-10
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研究者や実業家、漫画家など、分野ごとのトップランナーがわかりやすく生成AIについて解説した1冊です。ご好評いただき、おかげさまで増刷です。

紹介

学問からビジネス、カルチャーと多様な領域で革新を起こしつつある生成AIについて、11人のトップランナーが多数の図版を用いてかみくだいてレクチャーする。原理論から各界での活用例、著作権などの法的課題といった主要な論点を凝縮した一冊。

目次

プロローグ 喜連川 優

第1部 生成AIの原理と課題

第1章 大規模言語モデルを研究する基盤――LLM-jp 黒橋禎夫
 1 ChatGPTとは
 2 LLMの歴史
 3 LLMと外部知識ツール
 4 LLMに関する懸念
 5 LLM-jp(LLM勉強会)の活動
 6 LLMの研究開発

第2章 NICTのLLMとその周辺 鳥澤健太郎
 1 NICTのテキスト生成AI開発
 2 LLMによる未知のリスク
 3 LLMに議論はできるか
 4 学習用データの重要性

第2部 生成AIの利活用

第3章 生成AIの活用と懸念に対する対策 井尻善久
 1 AIの進化
 2 LINEでの生成AI開発
 3 社会から理解される生成AIの応用に向けて

第4章 言語生成AIの弱点――なぜChatGPTは計算が苦手なのか 湊 真一
 1 算数が苦手なChatGPT
 2 ChatGPTの仕組み
 3 組合せ爆発という壁
 4 計算手順を理解することの難しさ

第5章 画像生成AIとその利活用 相澤清晴
 1 テキストからの画像生成例
 2 画像生成AIの技術発展の方向
 3 一般 vs プロフェッショナル
 4 画像生成AIの爆発的成長
 5 テキストからの画像生成の2つのブレークスルー
 6 CLIP――VLモデル(OpenAI)
 7 画像-言語ペアの大規模データセット
 8 拡散モデル(Diffusion Model)
 9 テキストによる条件づけ
 10 生成条件の広がり
 11 テキストからの画像生成のモデル規模
 12 画像生成モデルの発展と生成モデルの影響

第6章 生成AIとマンガ制作――制作における生成AIのリアル:2023年夏 小沢高広
 1 生成AIとどう関わるか?
 2 生成AIで何ができるの?
 3 生成AIにマンガは描けるの?
 4 文章生成AIをマンガに使おう!
 5 画像生成AIをマンガに使おう!
 6 今後の展望

第7章 画像生成AIを用いたブランドの創出 黒越誠治
 1 生成AIによるブランド創出プロセス
 2 バリエーションを生成する
 3 デザインの課題を解決する
 4 職人という価値

第8章 生成AIと日本古典籍 カラーヌワット・タリン
 1 くずし字認識アプリ・みをの開発
 2 古典籍への応用
 3 残された課題

第3部 生成AIと法

第9章 LLMの法的課題 宍戸常寿
 1 G7広島AIプロセスの現状
 2 OECD報告書
 3 個人情報保護
 4 政府の利用とセキュリティー
 5 プライバシーと差別
 6 AI開発者、特に基盤モデルの透明性確保とリスク評価

第10章 生成AIと著作権 奥邨弘司
 1 AIが生成した表現の著作物性
 2 機械学習と著作権
 3 生成表現による著作権侵害

第11章 生成AIにおける法的推論への適応限界 佐藤 健
 1 生成AIの法的推論への応用の問題点について
 2 ChatGPTで日本の司法試験の問題を解いてみた
 3 ChatGPTに起因するその他の法律応用の問題について
 4 生成AIの法的応用への解決――記号処理系AIとの融合

版元から一言

ChatGPTに代表される言語系生成AIは、すでに生活や産業、学術などの様々な領域で革新を起こしつつあると同時に、多くの課題ももたらしている。今後、その影響力がますます大きくなることは、疑いようがない。私たちは生成AIにどう向き合うべきだろうか。

本書は、そうした問題意識にもとづいて日本学術会議が実施し、記録的な数の参加者を集め大盛況に終わったシンポジウム「生成AIの課題と今後」の書籍化である。情報学者や実業家、漫画家、古典籍・法学研究者などの11人のトップランナーが生成AIについてわかりやすく講演した内容に加筆・修正して収録し、シンポジウム後の展開にも言及する。

第一線で活躍する専門家でも数カ月後の展開さえ読めないと口をそろえる激動の生成AIについて、原理的な強み・弱点から各界での多様な活用例、著作権などの法的課題といった主要な論点を一冊に凝縮し、多くの図版を用いてかみくだいてレクチャーする。生成AIの原理・応用・課題を、最高峰のプロたちからコンパクトに学べる一冊。

著者プロフィール

喜連川 優  (キツレガワ マサル)  (編著

日本学術会議情報学委員会「ITの生む諸課題検討分科会」連携会員(特任)。情報・システム研究機構機構長、東京大学特別教授、総長特別参与。専門はデータベース工学。情報処理学会会長、日本学術会議情報学委員会委員長などを歴任。2009年ACM SIGMODエドガー・F・コッド革新賞、20年日本学士院賞などを受賞。13年に紫綬褒章、16年にはレジオン・ドヌール勲章を受章。ACMフェロー、IEEEライフフェロー、中国コンピュータ学会栄誉会員。

上記内容は本書刊行時のものです。