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「切り札」山下泰裕は日本柔道界を変革できるか 木村秀和(著/文) - 本の泉社
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「切り札」山下泰裕は日本柔道界を変革できるか (キリフダヤマシタヤスヒロハニホンジュウドウカイヲヘンカクデキルカ)

社会一般
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発行:本の泉社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ14mm
重さ 255g
200ページ
定価 1,182円+税
ISBN
978-4-7807-1830-0   COPY
ISBN 13
9784780718300   COPY
ISBN 10h
4-7807-1830-9   COPY
ISBN 10
4780718309   COPY
出版者記号
7807   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年12月10日
書店発売日
登録日
2021年10月27日
最終更新日
2021年12月1日
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書評掲載情報

2022-01-22 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
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紹介

「はじめに」で著者は言う、「私は心配なのである。というのも日本の柔道人口が年々減少し、ついに10万人台、しかもそれを割ろうかというまでになってしまっていること」、そして「最後の切り札」として全柔連会長に就任した山下泰裕氏のもとでも暴力事件が減らないどころか、「改革に背を向けた姿勢が目立つ」。いったいどうなってしまったのか。
30年余にわたって日本柔道界を見続けてきたジャーナリストが、思いの全重量をかけて問いただし、提言する。山下よ、目を覚ませ!と。

目次

はじめに
【Ⅰ】変わっていく山下泰裕
清新の気
全柔連評議員会から報道陣の締め出し
強化委員会は報道陣に公開
JOC理事会も報道陣を締め出し非公開に
隠ぺい第三弾!
前事務局長のパワハラ退職も隠ぺいか?
円卓会議と山下の姿勢
最強ではなく最高の選手
選手には最高を求めるが女子の誇りは無視
S・モラエイ選手迫害と及び腰
山下会長の下で改革改善は進んでいるのか
一見女性に配慮しているようだが
IJF教育コーチング理事陥落
柔道人の誇りはどこへ
疎外されモスクワと同根なのに……
「人生のチャンピオン」とは?
村上清の場合
真壁友枝、鈴木なつ未の場合
周囲への必要以上の気配り
森発言擁護と続投要請
後継会長選びでも非公開を主張
あれから三〇年
【Ⅱ】敬して遠ざけられている山口香
柔道界初の女性理事選任はエース無視だった
新型コロナでもいち早く正論
二時間の激論で教え子を後押し、正論を主張!
男性指導者はだんまり
ルールなしのペナルティ
JOC理事会の報道陣締め出し、非公開に反対
一五人の告発女子選手を守り切る
そして山口はいなくなった。
【Ⅲ】山下全柔連が抱えるさまざまな課題(1)
暴力一掃と「暴力根絶宣言」
副顧問はなぜ暴力を止められなかったのか
内部通報制度と裁判
暴力と指導
絞め落としの技は特異な絞め方
良質の指導者育成が喫緊
指導者資格の彼我の差
「ルネッサンス運動」と暴力根絶の関係
指導者の選手囲い込みと暴力の容認
全柔連幹部の暴力容認姿勢
殴らなくても日本一になれる
大甘のペナルティ。資格停止なんのその
山下のペナルティ感覚
ペナルティの軽さあれこれ
ペナルティ外国事情
剣道の場合
【Ⅳ】山下全柔連が抱えるさまざまな課題(2)
男社会
女性の尊厳を無視した〝偉い人〟の愚行
白線入り帯と女子選手の呼称
進出した女子審判員へのやっかみ
女子禁制の全日本に登場した女性審判員
Wスタンダードの代表選手選考
全日本まで引っ張る矛盾だらけの超級選考
失墜する全日本の権威
右肩下がりの柔道登録人口
被害者に寄り添う姿勢のないことも減員の一理由
不思議な先生体質
二年で復帰の上村講道館館長
日本発のルール改革はなし
合理性がないのにIJFに反対できない全柔連
カラー柔道衣も大反対から手のひら返し
世界大会毎年実施も最初は反対
安全無視の〝無差別〟小学生学年別大会
ジェルビチョークと韓国背負い
柔道と武道─現代に武道は存在しない
柔道創始国の役割
「柔能制剛」の真髄
嘉納師範と「柔能制剛」
沈黙の全柔連事務局─濃厚接触でコロナ罹患
前、現専務理事の違い
【Ⅴ】日本柔道界への提言
隠ぺいと少数の関係者のみで問題解決を図る手法の廃止
暴力・体罰の根絶
女性幹部の登用
良質な指導者の育成
おわりに

著者プロフィール

木村秀和  (キムラヒデカズ)  (著/文

1942年生まれ。父が2・26事件出撃の下士官で国外追放されたため、中国内モンゴル自治区フフホト市で生まれる。1945年、母、兄と命からがら日本に引き揚げる。小・中学時代は柔道少年。早大卒。
1991年から2019年まで主に月刊誌『近代柔道』を主舞台にして柔道界を取材。特に、暴力問題、男女差別問題などを追及した。

上記内容は本書刊行時のものです。