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新装版 若者支援の日英比較
社会関係資本の観点から
- 書店発売日
- 2023年5月25日
- 登録日
- 2023年5月17日
- 最終更新日
- 2023年5月17日
紹介
『新装版 若者支援の日英比較』定価3200円(税別), 2023年5月25日発売‼
(新装版は並製本、カバーを変更しております.本文内容は『若者支援の日英比較』と同一です)
電子書籍版『若者支援の日英比較』を各Web書店でお買い求めいただけます.
定価は各Web書店でご確認ください.
大人になるまでの道のり(「成人期への移行」)は,一様ではない.その道のりをサポートする日本の公的支援のうち地域若者サポートステーション事業に着目し,日本のモデルとなったイギリスとの比較をつうじて,支援現場での人と人とのかかわりのあり方を描きだす.
本書は「成人期への移行」の公的支援を担う実践者(専門職・有志)の役割を実証的に解明し,またその特徴の日英比較を行い,そして「成人期への移行」支援を提供する基礎となる社会的ネットワークの実態,その日英の共通性と差異を明らかにする.(序章より)
目次
は じ め に
序 章 日本とイギリスの「成人期への移行」支援の研究に向けて
第1節 研究の背景
第2節 成人期を捉える3つの視点
第3節 成人期への移行に影響を与える社会的要因
第4節 日本における先行研究
第5節 本書の課題
第6節 分析視角としての社会関係資本論
第7節 本書の構成
第Ⅰ部 イギリスにおける若者支援の専門職化と現在の課題
第1章 ユースワークのはじまり―「熱意」と「献身」の時代―
第1節 問題設定と先行研究
第2節 本章の課題
第3節 ユースワークの3つの時期と用いる資料
第4節 ユースワークの草創期
第5節 ユースワークの改革期
第6節 ユースワークの拡大期
第7節 ユースワーカーは「一生の仕事」たりうるか
第8節 考 察
第2章 「ユースワーカー」の専門職化という特徴
第1節 高等教育機関におけるユースワーカー養成に関する先行研究とその課題
第2節 現在の概要
第3節 分析に用いる資料
第4節 ユースワーカー養成課程の専門認定
第5節 ユースワーカー養成コース―マンチェスター・メトロポリタン大学の場合
第6節 ユースワーカー養成課程に在籍する学生の特徴
第7節 短期の訓練コースについて
第8節 考 察
第3章 専門職化のジレンマ―「参加していない若者」とのかかわりをめぐって―
第1節 本章の課題
第2節 「参加していない若者」向けの事業の成立
第3節 若者とかかわる公共機関・有志組織の分布構造と変化
第4節 「参加していない若者」(the unattached youth)との関わり
第5節 「実験的事業」がユースワーカーのあり方に与えた影響
第6節 専門職/有志ユースワーカーをめぐる近年の動向
第7節 政府の「成人期への移行」政策とユースワーク
第Ⅱ部 日本における若者支援事業の形成と展開
第4章 地域若者サポートステーションの成り立ち
第1節 戦後日本における若者期の問題とその支援の歴史
第2節 「地域若者サポートステーション事業」成立の経緯
第3節 「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」での議論
第4節 「コネクションズ・サービス」の部分的な受容
第5節 事業の位置づけの変化―「包括的」な支援からエンプロイアビリティへ
第6節 事業開始後の審議会等における議論
第7節 「秋のレビュー」の影響
第5章 地域若者サポートステーション事業の展開―職員と若者の関係に注目して―
第1節 サポステに関する既存の資料の限界と調査分析の意義
第2節 異質的相互行為へのアクセスの困難と同類的相互行為の道具的限界
第3節 本章の研究主題と方法
第4節 対象について
第5節 事業の推移と特徴
第6節 社会的ネットワーク形成の困難への認識と対処―職員への聞き取りから
第7節 考 察
第6章 サポステにおける〈内〉の活動と〈外〉の活動―有志の役割に注目して―
第1節 本章の背景
第2節 先行研究と本章の目的
第3節 調査の概要
第4節 活動の概況―質問紙調査の結果より
第5節 〈内〉の活動と〈外〉の活動の意義づけとその焦点の移動―面接調査の結果から
第6節 〈内〉の活動と〈外〉の活動のバランスの変化
終 章 社会関係資本という観点からみた若者支援
上記内容は本書刊行時のものです。