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〈退位〉の終戦史 河西秀哉(著) - 慶應義塾大学出版会
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〈退位〉の終戦史 (タイイノシュウセンシ) 免責と問責にゆれた天皇 (メンセキトモンセキニユレタテンノウ)

歴史・地理
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四六判
縦188mm 横128mm 厚さ18mm
重さ 275g
256ページ
定価 2,500 円+税   2,750 円(税込)
ISBN
978-4-7664-3124-7   COPY
ISBN 13
9784766431247   COPY
ISBN 10h
4-7664-3124-3   COPY
ISBN 10
4766431243   COPY
出版者記号
7664   COPY
Cコード
C1021  
1:教養 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年7月15日
書店発売日
登録日
2026年6月5日
最終更新日
2026年7月11日
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書評掲載情報

2026-08-16 読売新聞  朝刊
評者: 君塚直隆(駒沢大学教授・歴史学者)
2026-08-15 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 小宮京(青山学院大学教授)
2026-08-09 産經新聞  朝刊
2026-08-08 毎日新聞  朝刊
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紹介

・加藤陽子氏(東京大学名誉教授)推薦!
・敗戦直後、人々は昭和天皇の戦争責任をどう論じていたのか。
・現代の象徴天皇制を理解するうえで必読の一冊。

敗戦から講和独立までのわずか七年間――いまだ傷あと癒えぬ人々が真摯かつ切実に問うたのは、一度は追及を免れた昭和天皇の戦争責任と、それを引き受けるかたちでの〈退位〉だった。新史料『昭和天皇拝謁記』などからひも解く、象徴天皇制の誕生前夜‼

加藤陽子氏推薦!
人々がそれぞれの立場から天皇の責任や退位を論じた占領期――君主無答責という近代の論理と、道義的存在としての天皇像がせめぎあう。その言葉と論理を見事に分析した本書は、現代の天皇制理解に不可欠の一冊だ。

目次

はじめに
    令和の天皇・皇后から愛子内親王へ/平成の天皇・皇后のあゆみと「おことば」/本書の構成

第1章:国破れて、ミカドあり
 一. 敗戦
    二度の「御聖断」/「一億総懺悔」論/昭和天皇-マッカーサー会談
 二. 「新日本」の天皇と憲法
    いわゆる「人間宣言」/日本国憲法
 三. 戦後巡幸
    「人間」天皇の足跡

第2章:退位か在位か、国体護持の道を探して 1945-1947
 一. GHQ の思惑
    厳しいアメリカ国内世論/ルース・ベネディクトの日本研究/テクニカル・リスポンシビリティとモーラル・リスポンシビリティ/旧植民地からの鋭い指摘
 二. 日本国民はどう論じていたか
    矢部貞治の退位論――個人と制度を切り離す/南原繁の退位論――あくまで自発的に/「五勺の酒」/林芙美子の違和感/ジャーナリズムからの退位論/自責の連鎖と同情
 三. 国体を護るには
    近衛文麿の画策――昭和天皇落飾計画/外務省の奔走   
 四. 皇族たちと昭和天皇
    高松宮の不満/三笠宮と蒼ざめた天皇/深まる貞明皇后との確執
 五. 昭和天皇はどう考えていたのか ①
    「退位でもして納める訳には行かないだらうか」/思いとどまる天皇/強烈な君主意識

第3章:東京裁判の結審、退位論の再燃 1948-1949
 一. 退位論の再燃と拡大
    きっかけとなった鼎談/海をわたる退位論/冷戦のなかの天皇/マッカーサーの真意
 二. 盛り上がる退位論
    南原繁、ふたたび/大山郁夫の退位論――天皇制廃止への一階梯/さまざまな退位論/続出する退位論特集/「御聖断」ができたなら/サトウ・ハチローの詩/十人十色の国民感情
 三. 政官界の声
    割れる政治家たちの意見/ある外務官僚の意見書/芦田均の翻意
 四. 昭和天皇はどう考えていたのか ②
    天皇の意思をめぐって/マッカーサーへの書簡/「朕が志ならんや」/だれに責任があるのか――非難・悔恨・転嫁

第4章:講和独立、そして昭和天皇の「おことば」へ 1950-1952
 一. 講和独立を控えて
    昭仁皇太子への期待
 二. 三度目の退位論浮上
    矢部貞治、ふたたび/渋沢秀雄の退位論――「社会生活の鉄則」/木戸幸一の退位論――「唯一ニシテ、最後ノ機会」/中曽根康弘の退位論――「新生日本」にふさわしい天皇/退位論者は「非国民」か/大宅壮一の退位論と吉田茂批判/再軍備論と天皇/市川房枝の退位論――再軍備反対の立場から/なぜ、退位は実現しなかったのか
 三. 宮中に燻る退位論
    昭和天皇の「邪推」――高松宮と秩父宮をめぐって
 四. 昭和天皇はどう考えていたのか ③
    宮中における決着/戦争の「勢」/「おことば」の作成へ/「おことば」の文言をめぐって/講和条約発効式典にて

おわりに
    臼井吉見の退位論――果たされえぬ退位論/復興・発展と風化/波乱の外遊/「自粛」がもたらした戦争責任論/残された問い――平成、そして令和へ

著者プロフィール

河西秀哉  (カワニシヒデヤ)  (

名古屋大学大学院人文学研究科 教授
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(歴史学)。専門は日本近現代史、とりわけ象徴天皇制。京都大学大学文書館助教や神戸女学院大学文学部准教授などを経て現職。おもな著書に『天皇制と民主主義の昭和史』(人文書院、2018)や『平成の天皇と戦後日本』(人文書院、2019)、『皇室とメディア――「権威」と「消費」の一五〇年史』(新潮社、2024)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。