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聴こえない母に訊きにいく 五十嵐 大(著/文) - 柏書房
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聴こえない母に訊きにいく (キコエナイハハニキキニイク)

文芸
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発行:柏書房
四六判
216ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-7601-5512-5   COPY
ISBN 13
9784760155125   COPY
ISBN 10h
4-7601-5512-0   COPY
ISBN 10
4760155120   COPY
出版者記号
7601   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年3月24日
最終更新日
2023年3月24日
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書評掲載情報

2023-05-27 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 山崎ナオコーラ(作家)
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紹介

母に、ずっと訊いてみたいことがあった。
ぼくの耳は聴こえるけれど、本当はどちらが良かった?
聴こえる子どもと聴こえない子ども、どちらを望んでいた?

【本書の内容】
「優生保護法」――
障害者が生まれることを防止し、
女性が産むことを管理しようとした悪法が存在した時代、
「母」はどのように生きたのか。
「ぼく」はどのようにして生まれたのか。

幸せだった瞬間も、悲しかった瞬間も、すべて。
コーダである息子が未来に進むために描く、小さな家族の歴史。

【コーダとは】
コーダ(CODA:Children of Deaf Adults)
聴こえない親をもつ、聴こえる子どものこと。

目次

プロローグ

第一章 子どもの頃
塩竃に生まれて/最初の帰省/最初の取材/〝聴こえない子〟になる/通常学級のなかで/ろう者の歴史――森壮也さんに訊く/祖父母の胸中

第二章 ふたりの姉
ひとりめ――佐知子/「心配だった」/ふたりめ――由美/「心配はなかった」/〝通訳者〟として

第三章 母校へ
入学――「手話」との出合い/横澤さんと大沼先生/宮城県立聴覚支援学校/小さな教室/進学にともなう選択/「口話」について

第四章 母の恩師
思い出と後悔/恩人/「中途半端な時代」/聴覚活用の限界/真っ向からの否定/〝適切な教育〟とは/「さえちゃんたちのおかげ」

第五章 父との結婚
憧れの人/両親への紹介/父の過去/「いつもニコニコしていなさいって」/「善意」からの反対/「不良な子孫の出生を防止する」/優生保護法裁判――藤木和子さんに訊く/二〇二二年三月仙台高裁

第六章 母の出産
愛の十万人運動/奪われたものはなにか/加害者側の子孫/新しい生活/「だ、い」/「わたしのみみは、きこえないんだよ」

著者プロフィール

五十嵐 大  (イガラシ ダイ)  (著/文

1983年、宮城県生まれ。2015年よりフリーライターになる。著書に『しくじり家族』(CCCメディアハウス)、『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)など。2022年には初の小説作品『エフィラは泳ぎ出せない』(東京創元社)も手掛ける。

上記内容は本書刊行時のものです。