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子どもの人権を尊重するって、どうするの? 神原 文子(著) - 解放出版社
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子どもの人権を尊重するって、どうするの? (コドモノジンケンヲソンチョウスルッテドウスルノ)

社会一般
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発行:解放出版社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ14mm
重さ 270g
224ページ
並製
定価 2,200 円+税   2,420 円(税込)
ISBN
978-4-7592-6820-1   COPY
ISBN 13
9784759268201   COPY
ISBN 10h
4-7592-6820-0   COPY
ISBN 10
4759268200   COPY
出版者記号
7592   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年4月15日
書店発売日
登録日
2025年1月27日
最終更新日
2025年4月11日
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紹介

子どもは大切だと言われながら、虐待や体罰をはじめとする人権侵害は続いている。子どもの人権を尊重するには、おとなは具体的にどう考え、行動すればいいのか。日本社会の特質の解明をふまえ、その役割をやさしく提起する。

目次

はじめに

第1章 子どもの人権が尊重されるってどういうこと?
1 「子どもの人権が尊重される」?
2 子どもの人権を尊重するってどういうこと?
3 おとなは人権を尊重されないで育ってきたの?
4 人権ってどういうこと?
5 子どもの「育てられ方」の中身を点検

第2章 子ども差別と体罰
1 子ども差別って?
2 子どもを差別していないか
3 子どもを不公平に扱っていないか
4 子どもを差別者にしないために
5 子どもたちを暴力の加害者にしないために

第3章 しつけとルールの考え方は?
1 〝困ったちゃん〟どうする?
2 子どものしつけのポイントは?
3 子どもを叱るということ
4 ルールの考え方

第4章 私の人権を尊重する?
1 「子育て」と「教育」から「個育ち」と「共育」へ
2 育つということ
3 「共育」って?
4 生活自立と生活実現
5 自己制御力

第5章 子どもたちに伝えたい―ジェンダー平等って何?
1 ジェンダー平等って何?
2 ジェンダー・ギャップ指数でみる日本の位置
3 現行の婚姻制度
4 日本における長時間労働と低賃金
5 〝三歳児神話〟の呪縛
6 「近代家族」は、ジェンダー平等といえるか?
7 ジェンダー平等の夫と妻の関係とは?
8 ジェンダー不平等の弊害
9 なぜ、ジェンダー平等をめざすのか?

第6章 子どもたちに伝えたい―多様性って何?
1 多様性を尊重する
2 多様な生き方、多様な家族
3 「道徳」教科書にみる〝非〟多様性
4 多様性を尊重するまちとは

第7章 子どもの人権を尊重するまちづくりの課題は何か
1 おとなの役割
2 おとなとして子どもたちに伝えたいこと
3 子(個)育ちを支える地域システムの提案
4 子どもの育ちを支援する包摂社会モデル

むすびにかえて

引用・参考文献

前書きなど

 わが国が「子どもの権利条約」に批准して、昨年二〇二四年に三〇周年を迎えました。そして、ようやく二〇二二年に「こども基本法」が制定され、二〇二三年より施行されました。また、二〇二三年四月から「こども家庭庁」が動き出しました。「こども基本法」の主旨に沿って、子どもにかかわるさまざまな施策をどんどんと推し進めてほしいと心から願っています。
 でも、正直なところ、法律はできましたが、子ども施策を積極的に推し進めるような活発な動きが見えづらいのです。私にだけ見えていないのでしょうか。そもそも、「こども基本法」について、どれだけの人が知っているのだろうかと疑問に思っています。私たちおとなが、「子どもの権利条約」、「こども基本法」、そして、子どもの人権を尊重することについて無関心なままでよいのだろうかという疑問が、私のなかで膨らんできました。
 他方、これまで私は、「子どもの人権を尊重するおとなの役割は何か」、「子どもの人権を尊重するまちづくりをめざして」と題して話をする機会をいただき、自分なりの考えをお伝えして、好評をいただいてきました。「子どもの人権を尊重するということ」について、神原のアイデアの全体をお伝えしたいという思いが日増しに強くなりました。そこで、二〇二四年の夏に、原稿をまとめようと決意して、一部は講演録も参考にしながら執筆しました。
 実は、こども基本法の解説書や子どもの人権に関する書物を参照しましたが、「では、私たちおとなは、子どもの人権を尊重するために、どうしたらよいのか」という問いに答えるような内容の書物は、意外にも、ほとんどないことに気づきました。その意味で、本書はタイムリーであり、ぜひ多くの方々に関心をもって読んでいただきたいと願っています。

著者プロフィール

神原 文子  (カンバラ フミコ)  (

社会学者(博士:社会科学)
京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。
専門は、家族社会学、教育社会学、人権問題。長年、生活者の視点から差別、暴力、人権課題に取り組む。
主な近著に、『よくわかる現代家族・第2版』(共編著、ミネルヴァ書房、2016)、『子づれシングルの社会学―貧困・被差別・生きづらさ』(晃洋書房、2020)、『部落差別解消への展望―人権意識調査結果から人権啓発の課題がみえた』(解放出版社、2023)、『ひとり親のエンパワメントを支援する―日韓の現状と課題』(共編著、白澤社、2023)、『みんなで考えよう!体罰のこと』(共編著、解放出版社、2024)など。

上記内容は本書刊行時のものです。