版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ブランド幻想 アリッサ・ハーディ(著) - 明石書店
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

直接取引: なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

ブランド幻想 (ブランドゲンソウ) ファッション業界、光と闇のあいだから (ファッションギョウカイヒカリトヤミノアイダカラ)
原書: WORN OUT: How Our Clothes Cover Up Fashion’s Sins

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:明石書店
四六判
224ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-7503-5667-9   COPY
ISBN 13
9784750356679   COPY
ISBN 10h
4-7503-5667-0   COPY
ISBN 10
4750356670   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年12月15日
書店発売日
登録日
2023年11月14日
最終更新日
2023年12月22日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

光り輝くランウェイの先に広がるファッション業界の闇の奥で、『ティーンヴォーグ』の元エディターはどんな現実を見出したのか。ファストファッションの台頭を受け、加速するトレンドに疲弊する現場をたどった渾身のルポ。

目次

イントロダクション

1 新着商品をもとめて
2 メイド・イン・アメリカの現実
3 ファッション界の#MeTooはどこへ
4 それ、ほんとに自分で選んでる?
5 インフルエンスの正体
6 ロゴに隠された秘密
7 グリーンは新しいブラック?
8 工場の外で起きていること
9 たかがファッション、されどファッション
10 これは本当に起こっていること

 謝辞
 訳者あとがき[相山夏奏]
 解題[南出和余]
 註

前書きなど

訳者あとがき

 本書を手にとってくださった皆さんはきっとファッションに関心がある人たちだろう。わたしも服が大好きで、何を着るかは自分のアイデンティティの一部だと思っている。でも近年はファッションに関して「なんだかなぁ」とモヤッとすることが多くなっていた。例えば一年中ひっきりなしにセールがあって、服を買うタイミングがわからない。ハイブランドのアイコニックなデザインと酷似した靴が、驚くほどの安値で堂々と売られている、などなど。何がどうなっているのかわからないけれど、闇が深そうだ。いったいこれからファッション業界はどうなっていくの? そんなことを考えていた矢先に本書に出会った。
 まずイントロダクションのパンデミックの話に惹きつけられた。当時、イベントは中止、劇場やレストランも休業、もはや服を買っても着ていくところがない。ステイホームで、服を持ちすぎていることに気づいて断捨離をはじめた人もいた。一方、消費者だけでなく、ファッション業界も苦境に陥った。店舗が閉鎖され、工場は衣料品からPPEへと製造を切り替え……そうそう、そうだった。わたしももう服は買うまい、買うとしても本当に必要なもの、長く着続けられるものだけを厳選しようと固く心に誓った。社会の動きがぴたりと止まったあの時期、〈装う〉ことは社会的な行為なのだと実感し、これまでの、そしてこれからのファッションとの向き合い方について考えた。単なる一消費者のわたしでさえそうだったのだから、ファッション業界に身を置く人々にとっては自分の存在意義が問われる苦しい時間、まさにアイデンティティ・クライシスの瞬間だったに違いない。そんな中、ファッション業界の今後について考えた著者はある大きな決断をする。ずっと気になっていたけれど、見ないふりをしてきたファッション業界の〈不都合な事実〉について真正面から書いてみよう、と。だがそれはパンドラの箱を開けることだった。

 (…中略…)

いずれの章でも、ファッション業界が内包してきた問題について身近な具体例を取り上げながら、現在に至る経緯、そしてわたしたち消費者には何ができるのかが述べられている。本書を読めば、ラナ・プラザの崩壊、#MeTooなど、歴史的にも大きなターニングポイントとなった出来事を中心に、ファッション業界を巡る社会背景や人々の価値観の変化、業界の悪しき慣習など、これまで一つ一つの点に見えていたさまざまな要素が、どうつながって現在のファッション業界ができあがっているのかがわかる。そして何より忘れてはならないのは、わたしたち消費者もまた、その大きな絵の重要な構成要素だということだ。結局のところ、企業はわたしたちが求めるものを作るのだから。

 (…後略…)

著者プロフィール

アリッサ・ハーディ  (アリッサ ハーディ)  (

『ティーンヴォーグ』のエディター、『インスタイル』のシニアエディターなどを経て、現在はニュースレター『The stuff』の発行人。縫製労働者の権利やファッション業界の環境への負荷といった問題に強い関心を寄せ、精力的に情報発信を行っている。ニューヨーク在住。

相山 夏奏  (アイヤマ カナデ)  (

字幕翻訳を経て、現在はYAやロマンスを中心に書籍の翻訳を手掛ける。訳書にコリーン・フーヴァー『イット・エンズ・ウィズ・アス』(二見書房、2023年)など多数。

南出 和余  (ミナミデ カズヨ)  (解題

神戸女学院大学文学部准教授。文化人類学、バングラデシュ地域研究。共著に『クリティカル・ワードファッションスタディーズ――私と社会と衣服の関係』(フィルムアート社、2022年)、共訳書に『インド地方都市における教育と階級の再生産――高学歴失業青年のエスノグラフィー』(明石書店、2014年)、単著に『「子ども域」の人類学――バングラデシュ農村社会の子どもたち』(昭和堂、2014年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。