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出版者情報
ワクチンの噂
どう広まり、なぜいつまでも消えないのか
発行:みすず書房
四六判
重さ 390g
256ページ
定価
3,400円+税
- 初版年月日
- 2021年11月10日
- 書店発売日
- 2021年11月12日
- 登録日
- 2021年9月25日
- 最終更新日
- 2021年10月29日
書評掲載情報
2022-05-01 | 産經新聞 朝刊 |
2022-01-22 | 日本経済新聞 朝刊 |
2022-01-15 | 朝日新聞 朝刊 |
2021-12-25 |
毎日新聞
朝刊 評者: 内田麻理香(東京大学特任准教授) |
2021-12-18 |
毎日新聞
朝刊 評者: 内田麻理香(東京大学特任准教授・科学技術社会論) |
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紹介
〈私は、噂の重要性を次のように見ている。すなわち、公的な情報源から提供されない場合に答えを求める手段、不確かなリスクに直面したときに集団で意味づけをする手段、公的な経路ではまだ認識されていない予見できないリスクについての新情報を伝える合図としての重要性である〉
「ワクチンを打つと不妊になる」「ワクチンを打つと自閉症になる」――。予防接種という世界的なプロジェクトの誕生以来、私たちはワクチンをめぐって常に噂やデマに翻弄されつづけてきた。
それらの噂やデマは単に街の噂話から立ち上り拡散されていくのでなく、時の政権やエリートへの不信感のなかに、そして宗教的指導者や科学者の発言のなかに火種が隠されていることもある。さらに、ソーシャルメディアに慣れ親しんだ今日の私たちは、容易に噂のパンデミックに曝される危機に陥っているのだ。
ワクチンをめぐる噂やデマはどのように生まれ、どう広まり、なぜ疑いようのない事実のようにいつまでも消え去らないのか? ワクチンの信頼性をめぐる国際的な研究プロジェクトを率いてきた人類学者が、多様な背景より湧き上がる噂の生態系を明らかにする。[解説・磯野真穂]
目次
プロローグ
謝辞
イントロダクション
第1章 噂について
第2章 尊厳と不信
第3章 リスクについて
第4章 意見の流動性
第5章 山火事
第6章 感情の伝染
第7章 信念の力
第8章 パンデミックと市民
解説(磯野真穂)
原註
索引
上記内容は本書刊行時のものです。