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日本近世中期上方学芸史研究
漢籍の読書
発行:勉誠出版
A5判
384ページ
定価
9,000円+税
- 書店発売日
- 2022年11月30日
- 登録日
- 2022年10月27日
- 最終更新日
- 2022年11月24日
紹介
近世中期、上方学芸の隆盛の背景には、豊富に舶載受容された明清漢籍の存在があった。
儒学はもとより医学、書学、そして国学(和学)においても、漢学の日本文化に与えた影響は大きく、それは大名家、富裕層、さらには新興の個人蔵書家の蔵書や漢籍の要文を書き抜き、手控えとした抄記などにまざまざと表れている。
都賀庭鐘『過目抄』、奥田尚斎『拙古堂日纂』などの漢籍抄録、漢籍・和刻本における書入など、諸種の読書記録を詳細に分析。
さらには文学・書画・医学など多方面に大きな影響を与えた『世説新語補』の受容の諸相を把捉することで、漢籍受容の諸相を鑑に近世中期日本の特質を明らかにする画期的著作。
目次
はじめに
凡 例
第一部
第一章 上方の学芸と明清漢籍
第二章 『拙古堂日纂』における明清書学書
第三章 上方における儒者の身分と職分
第四章 和刻本『世説新語補』の書入三種
第五章 上方における世説風の展開
第二部
第六章 都賀庭鐘『過目抄』考
第七章 上田秋成『やまづと山褁』考
第八章 上田秋成の日本古典学と中国学
第九章 上田秋成の『論語』観
第十章 中井履軒『世説新語補』雕題本考
第十一章 本居宣長の漢籍批判
第十二章 平賀中南著作考
付 録
付録1 『拙古堂日纂』・『拙古堂雑抄』の抄出書目並びに注記
付録2 『蜀素帖(米南宮自書詩巻真蹟)』題跋一覧
付録3 佐野市郷土博物館須永文庫本『米南宮自書詩巻真蹟』書影
後 記
謝 辞
中文摘要
上記内容は本書刊行時のものです。