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馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性 藤森かよこ(著/文) - ベストセラーズ
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馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性 (バカブスビンボウナワタシタチガイキルシンセカイムチツジョノアイトセイ)

社会一般
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四六判
縦188mm 横128mm 厚さ16mm
重さ 270g
256ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-584-13984-4   COPY
ISBN 13
9784584139844   COPY
ISBN 10h
4-584-13984-9   COPY
ISBN 10
4584139849   COPY
出版者記号
584   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年10月
書店発売日
登録日
2022年7月1日
最終更新日
2022年10月29日
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書評掲載情報

2023-01-28 毎日新聞  朝刊
評者: 橘玲(作家)
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紹介

I.W.G.P『池袋ウエストゲートパーク』人気作家
石田衣良さん激賞・推薦!
『ニッポンに王子様はもういない。
 愛も性もゼイタク品となった
 時代をサバイブする、
 すべての女性が読むべき
 激辛にして、効果抜群の
 ワクチン本だ。』

◆性的退却を憂えるのは男性ばかり!!
◆「働く中年女性のための社交クラブ」を設立したかった私
◆直接的に他者の身体に触れてこそ他者をリアルに感じる
◆女性差別社会では男性も不幸必至
◆女性の男性嫌悪を増大させる性犯罪に甘い日本
◆女性が貧乏だからこそ女性に相手にしてもらえる男性
◆若者の性的退却の元凶は貧乏という説
◆性欲の強さは恥じるようなことじゃない
◆男性の性欲はどうしようもないという説は迷信かもしれない
◆女性専用風俗が受容されるようになった理由
◆主体的に妊娠と出産に関わる女性たち
◆高齢だからこそ性交にこだわらず性を追求する


性的退却と人間関係の解体がかなり進行してしまった日本で、“愛と性”を諦めていない女性たちはほんとうの幸福を手に入れられるのか? 歯に衣着せぬ語り口で人気の著者・藤森かよこの『馬鹿ブス貧乏』シリーズ第3弾。「危機の時代の“愛と性”」をいかに生きるべきか。これまでになく赤裸々に、愛をこめて、本音で説いた究極の人生指南書。


〈本書の目的は、大きく時代が変わる前の過渡期であり、今までの生き方が通用しないことが予測できる危機の時代において、馬鹿ブス貧乏な普通の女性たちが、無駄に恐怖や不安や焦燥を感じて委縮することなく自分なりの人生を創るためのヒントを、愛や性の観点から提示することだ。
(中略)
 本書を書くにあたって、いろいろリサーチして、私は驚いた。私がボケっとしている間に、日本における性的退却や人間関係の解体がかなり進行していることに。と同時に、少なくない人々が、自分の性と愛を充実させることを決して諦めていないことに。そして、現代の愛と性のあり方から、ある未来がぼんやりと見えてくることに。
 性と愛は「生」に直結している。性と愛から逃げることは、生きていることから逃げることだ。人間であることから逃げることだ。
 本書が、未曽有の危機の時代に生きていても、馬鹿ブス貧乏な女性が自分の人生から逃げず、幸福を作り、他者との絆を作ることを諦めないことに、いささかでも寄与できるものでありますように。〉(「まえがき」から一部抜粋)


<目次>

第1章 性交と恋愛は自己と他者との遭遇

第2章 男性の女性嫌悪と女性の男性嫌悪が錯綜する日本

第3章 性的退却

第4章 性欲があることをタブーにしない

第5章 性的退却しない女性たち

第6章 妊娠と出産---女性にとって性交だけが性ではない

第7章 まとめ

目次

まえがき


第1章 性交と恋愛は自己と他者との遭遇

1.1「働く中年女性のための社交クラブ」を設立したかった私
1.2 性交売買に関する私の見解
1.3 男娼サービスは江戸時代からあった
1.4 石田衣良の『娼年』『逝(せい)年(ねん)』『爽(そう)年(ねん)』三部作は真摯な性愛小説
1.5 直接的に他者の身体に触れてこそ他者をリアルに感じる
1.6 恋愛は自分を知るための孤独な修業であり誰でもできるものではない


第2章 男性の女性嫌悪と女性の男性嫌悪が錯綜する日本

2.1 ハイパー情報化社会が暴露した愛と性のリスク
2.2 AVの質向上が必要
2.3 女性差別社会では男性も不幸必至
2.4 二村ヒトシの『すべてはモテるためである』について
2.5 男として生まれても旨味がなくなった時代に生きる男性の苛立ち
2.6 女性の男性嫌悪を増大させる性犯罪に甘い日本
2.7 女性が貧乏だからこそ女性に相手にしてもらえる男性


第3章 性的退却

3.1 似非帳簿文化に侵食された性と愛
3.2 似非帳簿文化が徹底されると男性の方が孤立しやすい
3.3 性的退却に関する宮台真司の見解
3.4 エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』が提案すること
3.5 日本の性的退却の原因は劣化した食生活という説
3.6 若者の性的退却の元凶は貧乏という説
3.7 「女性のための育児期間収入保障保険」が必要
3.8 若い女性向けファッション雑誌の凋落が示す女性の変化


第4章 性欲があることをタブーにしない

4.1 性欲の強さは恥じるようなことじゃない
4.2 教師による性犯罪に関する報道の増加について
4.3 男性も男性の性犯罪者の犠牲者になる
4.4 男性の性欲はどうしようもないという説は迷信かもしれない
4.5 障がい者の性
4.6 障害者専用性的サービスの必要性
4.7 高齢者の性欲について語るというタブーを破ったのは女性保健師だった
4.8 晩節を汚し空っぽになるまで生き切る
4.9 高齢だからこそ性交にこだわらず性を追求する


第5章 性的退却しない女性たち

5.1 性的退却を憂えるのは男性ばかり
5.2 女性専門風俗産業の盛況
5.3 女性専用風俗が受容されるようになった理由
5.4 女性専用風俗利用者は普通の女性たち
5.5 主体的に自分の性欲を管理する女性たち
5.6 女性は繋がる---女性専用風俗愛好者オフ会とか不倫互助会とか


第6章 妊娠と出産---女性にとって性交だけが性ではない

6.1 女性性の本質は生命を孕み生み出すこと
6.2 上質な遺伝子を求めてSNSで精子提供者を募集する女性
6.3 妊娠・出産に特別な聖性を付与する必要性
6.4 子宮スピリッチュアル
6.5 自分は子どもによって母として選ばれたと信じること
6.6 主体的に妊娠と出産に関わる女性たち
6.7 アメリカでも日本でも処女懐胎が起きている
6.8 妊娠中絶という女性の性的決定権と中絶ビジネスの闇
6.9 膣ケアや脱毛など女性たちの性的身体の積極的受容は進む
 

第7章 まとめ

7.1 リビドー噴火活動の試行錯誤が生きること
7.2 愛と性の未来
7.3 エーリッヒ・フロムの『愛するということ』は読んでおく
7.4 「人間は探しているものしか見つけない」

あとがき

紹介文献リスト

著者プロフィール

藤森かよこ  (フジモリカヨコ)  (著/文

大学教員を経て著述業にいたる。1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義者)である、アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者。アイン・ランドの大ベストセラー『水源』『利己主義という気概』(いずれもビジネス社)を翻訳刊行した。著書に『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』、『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)や『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』(大和出版)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。