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独裁者の料理人 ヴィトルト・シャブウォフスキ(著/文) - 白水社
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独裁者の料理人 (ドクサイシャノリョウリニン) 厨房から覗いた政権の舞台裏と食卓 (チュウボウカラノゾイタセイケンノブタイウラトショクタク)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
344ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-560-09482-2   COPY
ISBN 13
9784560094822   COPY
ISBN 10h
4-560-09482-9   COPY
ISBN 10
4560094829   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月30日
最終更新日
2023年3月26日
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書評掲載情報

2023-09-10 読売新聞  朝刊
評者: 辻田真佐憲(近現代史研究者)
2023-07-22 読売新聞  朝刊
評者: 池澤春菜(声優・作家・書評家)
2023-06-10 朝日新聞  朝刊
2023-05-27 東京新聞/中日新聞  朝刊
2023-05-20 日本経済新聞  朝刊
評者: 山崎佳代子(詩人)
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紹介

コウケンテツ氏推薦! 元お抱え料理人たちの証言

 歴史の重要な瞬間に彼らは何を目にしたか? 20世紀の独裁者5人に仕えた料理人たちの悲喜こもごもの人生。2021年度〈グルマン世界料理本賞〉受賞作。
 著者はあるとき、ユーゴスラヴィアの独裁者チトーの料理人についての映画を見て、歴史上の独裁者に仕えた料理人たちに興味を抱く。そしてついに本物の独裁者の料理人を探す旅に出る。
 本書に登場する独裁者はサダム・フセイン(イラク)、イディ・アミン(ウガンダ)、エンヴェル・ホッジャ(アルバニア)、フィデル・カストロ(キューバ)、ポル・ポト(カンボジア)。彼らに仕えた料理人たちは、一歩間違えば死の危険に見舞われた独裁体制下を、料理の腕と己の才覚で生き延びた無名の苦労人ばかりである。著者はほぼ4年かけて4つの大陸をめぐり、たとえ料理人が見つかっても、説得してインタビューに応じてもらうまでが一苦労で、なかには匿名で取材に応じる人もいた。
 インタビューを再構成する形で料理人たちの声が生き生きと語られ、彼らの紆余曲折の人生の背後に、それぞれの国の歴史や時代背景が浮かび上がる。各章にレシピ付き。

目次

[献立]
地図
前菜
オードブル
朝食 泥棒の魚スープ
   サダム・フセインの料理人、アブー・アリの話
オードブル
ランチ 山羊のロースト
    イディ・アミンの料理人、オトンデ・オデラの話
オードブル
午餐 シェチェ・パーレ
   エンヴェル・ホッジャの料理人、Kさんの話
オードブル
夕食 魚のマンゴーソース
   フィデル・カストロの料理人、エラスモとフローレスの話
デザート パパイヤのサラダ
     ポル・ポトの料理人、ヨン・ムーンの話
コーヒー
香辛料
本書の作り方──訳者あとがき

著者プロフィール

ヴィトルト・シャブウォフスキ  (ヴィトルト シャブウォフスキ)  (著/文

Witold Szabłowski
1980年、ポーランド北東部の町オストルフ・マゾヴィェツカ生まれ。ワルシャワ大学卒業後、トルコのイスタンブールで政治学を学ぶ。帰国後、報道記者としてキャリアを開始。2006年、全国紙〈ガゼタ・ヴィボルチャ〉の週刊付録〈ドゥジィ・フォルマト〉に最年少レポーターとして参加、2016年まで世界各地を精力的に取材。2010年、初の著書『杏の町から来た殺人者、トルコからのルポルタージュ』(未邦訳)を上梓。同書でベアタ・パヴラク記念賞を受賞、英語版は英国ペンクラブ賞を受賞。2010年、EUに殺到する不法移民を扱った記事で欧州議会ジャーナリズム賞を受賞。2013年、ウクライナ蜂起軍による大虐殺に関するルポでリシャルト・カプシチンスキ記念PAP賞を受賞。2014年、『踊る熊たち』(邦訳白水社刊)を刊行。英語版はエドワード・スタンフォード・トラベル・ライティング賞にノミネートされた。2019年に刊行した本書は10以上の言語に翻訳され、2021年度〈グルマン世界料理本賞〉を受賞した。ワルシャワ在住。

芝田 文乃  (シバタ アヤノ)  (翻訳

一九六四年神奈川県生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。ポーランド語翻訳者、写真家。
訳書にムロージェク『所長』『鰐の涙』(以上、未知谷)、グラビンスキ『動きの悪魔』『狂気の巡礼』『火の書』『不気味な物語』、レム『地球の平和』(以上、国書刊行会)、共訳書にレム『高い城・文学エッセイ』『短篇ベスト10』『火星からの来訪者』、コワコフスキ『ライロニア国物語』(以上、国書刊行会)など

上記内容は本書刊行時のものです。