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廊下に植えた林檎の木
発行:白水社
新書判
226ページ
定価
1,800 円+税
1,980 円(税込)
- 書店発売日
- 2026年4月27日
- 登録日
- 2026年3月1日
- 最終更新日
- 2026年5月2日
書評掲載情報
| 2026-07-19 |
読売新聞
朝刊 評者: 宮下遼(トルコ文学者) |
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紹介
ぼくの家族はみな他人にはいえない秘密をもっていた。変わり者で、リュックを背負い、甲羅をつけた昆虫を思わせる父親。夜は姿を消し箱の中で眠るという母親は、皮膚に針を刺して水を絞りだす。喘息を治すためミミズを食べる妹は横暴で、ぼくを馬鹿にしきっている。二階の住人で妹の婚約者は医者にも探偵にもなり、天井に貼りつき床を這いまわる。廊下に住む檳榔(びんろう)売りの女は実は叔母で、かつて父と密通していたらしい。異形の家族の奇妙な日々と、鳴りわたるような孤独を超現実的手法で描き、作者が「難解ではあるが、とりわけ好きな作品」と語る表題中篇。夜、草地の外れに建つ家にたどりついた〝わたし〟が陥るカフカ的な不条理状況を綴った「帰り道」。ある日、母親がたらいの水に溶けてしまう「汚水の上の石鹼の泡」ほか全五篇。付録として「残雪との対談」、近藤直子「夜の涯の家――「帰り道」を読む」を併録。
- 旧版ISBN
-
9784309202525
上記内容は本書刊行時のものです。



