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出版者情報
介護等に貢献した娘・息子・嫁・婿、配偶者のための あたらしい相続のかたち
- 初版年月日
- 2022年1月
- 書店発売日
- 2022年1月13日
- 登録日
- 2021年12月9日
- 最終更新日
- 2022年1月13日
紹介
約40年ぶりの民法(相続法)の改正により、被相続人の介護や看護に貢献した相続人以外の親族(お嫁さんやお婿さん等)にも一定の権利(特別寄与料)が認められるようになりました。
また、子どもへの相続により配偶者が自宅に住み続けられなくならないよう、自宅に対する権利を配偶者居住権と所有権に分けて相続できる権利が創設されました。
本書は、これらの新しい制度の活用を視野に、家族が円満に納得のいく相続の仕方を、税理士・弁護士・ファイナンシャルプランナー等の専門家がやさしく解説します。
目次
はしがき
序章 約40年ぶりの民法大改正(新制度創設)を受けて、お伝えしたいこと
1 お母さん・お父さんに向けて
2 お嫁さん・お婿さんに向けて
第1章 わが家に相続問題ってあるの?
1 相続できる人は誰?
2 「この財産をこの人に」を考えていますか?
―決めたら、遺言が必要です
3 遺言がないときは、どうやって決める?
4 遺言書は作成したほうがよい?
5 遺言書を作ろう作ろうと思っていたら
コラム 法律は不器用です。「平等」って何でしょうか?
~子どもの相続分は同じ。同居・別居も同じ。介護に貢献した子も貢献しない子も同じ……~
6 相続税がかかるか? かからないか?
7 生活のサポート・介護等に対する“ありがとう”の表し方
8 相続問題はいつから考えたらよいでしょうか?
第2章 わが家にどのくらい相続税がかかる?
1 相続税がかかるか、かからないか、それが問題
コラム 法定相続人と法定相続分の具体例
2 どんな財産に相続税がかかる?
3 財産を「相続税を計算するものさし」で測ると
4 自宅敷地には大きな特例がある
5 相続税は分割払いでやってくる
6 相続税はどうやって払うの?
コラム 物納することができる財産
第3章 遺言を書いたほうがよいか?
1 遺言があれば、トラブルもストレスもなく粛々と進められる
コラム 被相続人の最終意思とは?
2 遺言の形式ルール・内容はしっかりと
コラム 相続手続きは結構大変。遺言執行者とは?
3 言っていろいろあるけどどれがよい?
―安心なのは公正証書遺言
4 遺言の代わりに家族信託?
5 遺言を書くときに気をつけるのは「遺留分」
コラム 具体的な遺留分の計算方法
6 「遺留分」を考えて遺言を書くには
第4章 生前贈与
1 生前贈与って必要?
2 家族間の贈与でも贈与税ってかかるの?
3 毎年、子どもに同じ金額(現金)を贈与すると認められないって本当?
4 証拠と忘れ止めのための贈与契約書
5 コツコツ贈与、積み上げると大きな効果
コラム 3年以内贈与加算(相続税のルール)
6 まとまった金額の財産を―相続時精算課税
~60歳以上の父母・祖父母から、20歳以上の子・孫に~
7 景気対策としていろいろある贈与税の特例
コラム 生活費の贈与は非課税
8 贈与の前に自分のライフプランニングを
コラム 今後の贈与税・相続税改正の動向と生前贈与
第5章 配偶者への財産の渡し方
1 相続。まずは、配偶者が欲しいものを渡す
2 配偶者の法定相続分は大きい
3 配偶者、基本的には相続税はかからない
4 配偶者が、ずっと自宅に住み続けたい~配偶者居住権~
5 「配偶者居住権」使う? 使わない?
6 配偶者が相続したほうがいいもの、しないほうがいいもの
コラム 相続した財産を売却した場合の所得税の特例「相続税の取得費加算の特例」
第6章 孫への財産の渡し方
1 お孫さんへの財産移転の流れ
2 渡し方①―遺言で渡す
3 渡し方②―生命保険で渡す
4 渡し方③―孫を養子にして相続させる
5 渡し方④―生前贈与(暦年課税方式)で渡す
6 渡し方⑤―生前贈与(相続時精算課税方式)で渡す
7 渡し方⑥―特例を使う(住宅取得・教育資金・結婚子育て資金)
第7章 義理の子(お嫁さん・お婿さん)への財産の渡し方
1 介護に貢献しても相続分はない
2 新しい制度「特別寄与料」はお嫁さん・お婿さんのため
コラム 特別寄与料と相続税申告
3 特別寄与料を請求するのってストレス?
4 お世話になっているときに、「ありがとう」に添えて生前贈与
5 義理の子どもに財産を渡すための遺言
第8章 相続手続きについての改正
~遺産分割に期限が設けられ、相続した不要な土地を国に渡せるように
1 遺産分割協議いつまでにしなければならない?
コラム 相続人申告登記の新設(2021年改正)
コラム 相続開始10年経過後の特別受益と寄与分の主張制限(2021年改正)
2 負担が大きい先祖伝来の土地……どうにかならない?
~国庫に帰属させる新制度~
コラム 相続等により取得した土地を国庫帰属させる制度
第9章 相続発生後の手続き
~やるべきことを知って、いま考えること
1 相続発生後の手続き一覧
2 相続発生したことは、銀行には内緒?
コラム 相続発生直前に預金を引き出すと相続税がかからない?
3 死亡保険金はすぐに使える現金
4 戸籍謄本(出生から死亡まで)取り寄せはわが家のルーツを知る機会
5 「社会保険の諸手続き」が最初の難関
6 家族が苦労なさらないように
上記内容は本書刊行時のものです。