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認知症介護の話をしよう 岩佐まり(著/文) - 日東書院本社
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認知症介護の話をしよう (ニンチショウカイゴノハナシヲシヨウ)

スポーツ・健康
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四六判
224ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-528-02394-9   COPY
ISBN 13
9784528023949   COPY
ISBN 10h
4-528-02394-6   COPY
ISBN 10
4528023946   COPY
出版者記号
528   COPY
Cコード
C2047  
2:実用 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年1月5日
最終更新日
2023年1月18日
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紹介

若年性アルツハイマーの母を20歳から介護する著者が出会った、
認知症になった家族と生きる10人の物語

目次

はじめに 私の仲間たちを紹介します

1章 最後までそばにいたいから、家で看る
50年間ずっと一緒のお母さん/意識が飛ぶようになってしまった/病名はわからないまま/胃ろうとバルーン装着の母を家に連れて帰る/会社勤めをしながらぎりぎりの日々/最後まで、家で一緒にいたい
解説 共倒れにならないために
介護はケアマネージャーによって左右される/ケアマネージャーとの相性/特別訪問看護指示書とは?/SOSを出す大切さ

2章 寂しさに寄り添いたい
私はヤングケアラーだった/おじいちゃんが倒れた朝/憧れの仕事は続けられなかった/ひとりでも「何とかなっちゃう」/本当に悲しかったこと/行ったり来たりの結婚生活/間に合わなかった「要介護5」/3人を看取って/自分を守れなかったら相手も守れないから/独りではなかったんだと言ってあげたい
解説 自分を犠牲にしてしまうヤングケアラー
「介護係」をあてがわれていませんか?/認定調査にはコツが必要/自己犠牲は正しさではない/適切なケアプランを組むために

3章 生きていてくれるだけで幸せ
不調は波のように訪れた/山のような薬/8年かかって判明した病名/母親が亡くなったことを理解できない/暴れるのには理由がある/デイサービスには馴染めなかった/徘徊を追う日々/一番大事なのは命を守ること/医療保護入院/両親と妻、全員が認知症/延命をするべきか/絶対に死なせたくない/胃ろうによって回復するまで/家族会に救われた/介護福祉士になった息子
解説 「延命」ってなんだろう?
家族会の意義の大きさ/合言葉は「嘘も方便」/「延命」という言葉への疑問

4章 地方にいる親を介護することになったら
それは1本の電話で始まった/地元に暮らす姉の言い分/ピンチは突然やってくる/親の懐事情を知る/自分の収入を減らすことのリスク/退職後のこと/40年ぶりの地元での生活/万人に当てはまる正解はない
解説 自分の人生と親の人生と
「できる人」が「やれる範囲」で/お金の余裕は選択肢を増やす

5章 介護で成長した家族
引きこもりだった私/母はたったひとりで家族を支えていた/40歳の「社会人デビュー」/できないことが増えていく/家族が変わり始めた/デイサービスからショートステイ、そして特養へ/同じ立場の人たちとの出会い/もうここから逃げ出したい/母は弱っていき、私は立ち直っていく/特養は戦場だった/病院への付き添いが家族の時間/最後は安らかに/泣くことも落ち込むことも
解説 コミュニケーション能力とチームワーク力
介護は人を成長させる/最強のチームを作ろう

6章 介護は「してあげる」のではない
最初は小さな違和感から/少しずつ変わっていく症状/庭師への転職/家事を引き継ぐ/ようやく病院へ/考え方が変わっていった/子宮体がんが見つかる/ともに人生を楽しむために/「馴れ合い結婚」の夫婦/入居の決断は難しい/同じ目線で接すること
解説 上手な介護の秘訣は?
豊かな時間を過ごすための情報収集力/情熱と冷静さのバランス

7章 介護をめぐる職場の現実を知る
どうすればいいのかわからなかった/理解のない職場/仕事を休むことの難しさ/兄弟間でのわだかまり/仲間は欠かせない
解説 日本社会の「空気」を変えるために
使いにくい介護休暇と介護休業/心身を休ませる時間を作る/頼りになるヘルパーさん/仕事と両立しにくい「空気」の正体

8章 知識が力になると信じて
穏やかな夫/異変に娘が気付く/認知症について学ぶ/落ち込んだのは最初だけ/失敗しても、解決策はきっと見つかる/たくさんの工夫に支えられて/私がやりたいことをするために
解説 「ラクだった」その理由とは?
介護を辛くする「BPSD」/限界が訪れるタイミングはそれぞれ

9章 介護への「心構え」を伝えたい
親の「大丈夫」を信じない/「今になって思えば……」の連続/介護にはお金がかかる
解説 介護とお金の話
金銭的負担を減らす数々の制度

10章 介護してきて本当によかった
アルツハイマーってなんだろう?/母を背負って歩く/ブログから学んだこと/忘れられない誕生日/暗黒のショートステイ/婚活で知った社会の偏見/幸せな介護/3人で大阪で暮らす/介護をしてきて、本当によかった

おわりに 介護者が幸せにならなければいけない理由

著者プロフィール

岩佐まり  (イワサマリ)  (著/文

フリーアナウンサー、社会福祉士。55歳の若さで若年性アルツハイマー型認知症と診断された母を、二十歳のころから19年に渡り在宅介護している。現在は、要介護5となった母と夫との3人暮らし。 在宅介護を支援するための個人事務所として「陽だまりオフィス」を立ち上げ、介護に関する相談の受け付けや、全国での講演会活動を行う。2009年よりブログ「若年性アルツハイマーの母と生きる」を開始、同じ介護で苦しむ人の共感を呼び月間総アクセス数300万PVを超える人気ブログとなる。 その後数々のテレビ番組でも特集され話題となり、2021年、TBSドキュメンタリー映画祭にて「お母ちゃんが私の名前を忘れた日 ~若年性アルツハイマーの母と生きる~」が上映される。著書に『若年性アルツハイマーの母と生きる』(2015,KADOKAWAメディアファクトリー)

上記内容は本書刊行時のものです。