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コンパス生化学[電子版付](改訂第3版)
改訂第3版
- 初版年月日
- 2025年3月
- 書店発売日
- 2025年3月19日
- 登録日
- 2024年11月12日
- 最終更新日
- 2025年3月8日
紹介
「わかりやすい・ミニマムエッセンス」がコンセプトの生化学の教科書.基本事項をわかりやすく解説するだけでなく,薬理学へのつながり,疾病とのかかわりもコラム等で多数紹介.今改訂では各種情報を最新のものに更新し,全体にわたり表現の見直しを行ったほか,電子版付とした.薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)対応.電子版限定付録として,生化学領域の薬剤師国家試験過去問題集と動画のリンク集を収載.
【改訂第3版の序】 *抜粋・改編
本書の改訂第2版が上梓されてからほぼ5年が経過した.この間,2022(令和4)年度に薬学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂(新コアカリ)があり,それまで網羅的,詳細に提示されていた一般目標(GIO)や到達目標(SBO)を廃止して,概念化した学修目標に改められた.新コアカリの本書に関わる学修目標では,「C-6 生命現象の基礎」としてヒト生体を構成する基本単位である細胞の性状と恒常性について,「C-7 人体の構造と機能及びその調節」として細胞,組織および器官の構成と恒常的機能について学修し,高学年での疾患の予防や治療に関する科目を理解する基盤を形成することが求められている.本改訂では,第2版の内容を新コアカリに対応させ一部ヒトでの知見を中心に書き改めると共に,生化学,分子生物学のみならず薬理学や生理学領域における新たな知見なども加えて,教科書としてだけでなく,学習者のレベルに応じて自己学習により発展的に学ぶ教材となるように編集作業を行った.
本改訂では,学習の振り返りや復習のために,重要項目のまとめや総括として各単元の終わりに「ポイント」を移した.事前・事後の学習に役立つように,要所では「おさえておこう」を,他の章や単元との関連を明示するために「ここにつながる」も引き続き設けた.また,第2版までの「コラム」を内容的にいくつかに分類して分かりやすく提示した.すなわち,知っておくと面白いことや雑学的な記事を「豆知識」,医薬品とつながる内容の記事を「医薬品の知識」,疾病とつながる内容の記事を「疾病の知識」,また,臨床現場や研究室で行われる検査や分析手段にも着目し,それぞれ「臨床検査」,「分析法」としてとりまとめた.さらに発展的な内容や最新の知識は「アドバンス」として書き加えた.本書に関連のある生化学,分子生物学および境界分野の過去10年分の薬剤師国家試験問題を,正答と簡単な解説をつけてとりまとめて,新たに作成した電子版の付録とした.電子版では,本書の内容を扱っている英語動画を視聴できるウェブページも紹介した.薬学生諸君には,レベルに合わせて本書を上手に利用して生化学を学び,薬学全体の理解を深め自信をつけていただきたい.
2025年1月
前田正知
浅野真司
目次
Ⅰ部 生命体の成り立ち
1章 細胞・組織・器官
A 細胞:生物の基本単位
①細 胞
②原核生物と真核生物
③細胞小器官
a 細胞膜
b 核
c ミトコンドリア
d 小胞体
e ゴルジ体
f リソソーム
g エンドソーム
h ペルオキシソーム
④膜構造をもたない細胞内構造
a リボソーム
b 細胞骨格
c 中心体
⑤染色体
B ヒトの体の成り立ち
①ヒトの体の階層性
②組 織
a 上皮組織
b 結合組織
c 筋組織
d 神経組織
③器 官
④系
a 外皮系
b 骨格系
c 筋 系
d 神経系
e 内分泌系
f 心臓血管系
g リンパ系・免疫系
h 呼吸器系
i 消化器系
j 泌尿器系
k 生殖器系
Exercise
Ⅱ部 生体成分の構造・機能
2章 生体成分
①生体成分
a 水の性質
b 水や主要イオンの体内分布
c 血液の緩衝作用とCO2の運搬
②ヒトの体を構成する元素
③主な生体分子
a 糖 質
b タンパク質
c 核 酸
d 脂 質
e ミネラル
Exercise
3章 糖 質
A 糖質の構造と分類
①糖質とは
②単 糖
③糖質の名称の付け方
④アルドヘキソース
B グルコース:最も大切な糖質
①d-グルコース
②水溶液中でのd-グルコースの構造
C グルコース以外の代表的な単糖,二糖
①d-グルコース以外の代表的な
アルドヘキソース
②代表的なケトース,d-フルクトース
③その他の代表的な単糖
④単糖誘導体
a アミノ糖
b ウロン酸
c 糖アルコール
⑤代表的な二糖類
a スクロース(ショ糖)
b ラクトース(乳糖)
c マルトース(麦芽糖)
d トレハロース
⑥糖の還元性
D 代表的な多糖
①ホモ多糖
a デンプン
b グリコーゲン
c セルロース
d キチン
e その他のホモ多糖
②ヘテロ多糖
a グリコサミノグリカン
b アガロース
③複合糖質
a 糖タンパク質
b ABO式血液型物質
c プロテオグリカン
d ペプチドグリカン
e GPIアンカー型タンパク質
E 糖質の定性および定量試験法
①糖質の定性試験法
a フェーリング反応
b トレンス(銀鏡)反応
c ヨウ素・デンプン反応
②酵素を用いたグルコースの定量
Exercise
4章 アミノ酸・ペプチド
A アミノ酸の構造と性質
①アミノ酸の基本構造
②20種類の標準アミノ酸
a 中性アミノ酸
b 酸性アミノ酸
c 塩基性アミノ酸
③アミノ酸の種類
a 必須アミノ酸
b 非必須アミノ酸
c その他のアミノ酸
④アミノ酸誘導体ホルモン
⑤アミノ酸の滴定曲線
B アミノ酸の定性および定量方法
①アミノ酸の定性反応
②アミノ酸の分離・定量
C ペプチドの構造と生理活性
①ペプチドとペプチド結合
a ペプチド
b ペプチド結合
②グルタチオン
③ペプチド性ホルモンと生理活性ペプチド
a インスリン
b グルカゴン
c アンジオテンシンⅡ
d ブラジキニン
Exercise
5章 タンパク質
A タンパク質の構造
①タンパク質の階層構造
②タンパク質の一次構造
③タンパク質の二次構造
a αへリックス
b βシート
④タンパク質の三次構造
⑤タンパク質の四次構造
⑥タンパク質の高次構造の形成
⑦タンパク質の変性と再生
⑧タンパク質の翻訳後修飾
a ペプチド結合の切断を伴う翻訳後修飾
b 特定のアミノ酸残基に何らかの付加反応が起こる場合
⑨タンパク質の細胞内局在
a タンパク質を小胞体膜に向かわせるシグナル配列
b 核,ミトコンドリアやペルオキシソームに局在化させるシグナル
10
タンパク質の品質管理 B 細胞内プロテアーゼの役割
①タンパク質の成熟とプロテアーゼ
②アミノ酸の再利用に働くプロテアーゼ
③ユビキチン–プロテアソーム系
a 標的タンパク質のポリユビキチン化
b プロテアソームの構造と触媒活性
c プロテアソームと細胞機能
④カスパーゼとアポトーシス
C タンパク質の分類と機能
①タンパク質の機能による分類
②タンパク質の化学組成による分類
a 単純タンパク質
b 複合タンパク質
③細胞骨格を形成するタンパク質の種類と役割
a アクチンフィラメント
b 中間径フィラメント
c 微小管
④免疫グロブリンの構造と機能
D タンパク質解析の基礎技術
①タンパク質の分離・精製と分子量の測定法
a タンパク質の取り扱い方
b タンパク質の分離・精製の流れ
c クロマトグラフィーによる分離
d 電気泳動
e タンパク質の脱塩と濃縮法
f 免疫学的測定法
②タンパク質のアミノ酸配列決定法
a N末端からのアミノ酸配列決定法
b 質量分析法(マススペクトロメトリー)によるアミノ酸配列決定法
c cDNAからのアミノ酸配列決定法
③タンパク質の定性・定量試験法
a タンパク質の定性(検出)反応
b タンパク質の定量試験
Exercise
6章 酵 素
A 酵 素
①酵素とは
②触媒による活性化エネルギーの低下
③酵素の分類と命名
a 酸化還元酵素(EC1群)
b 転移酵素(EC2群)
c 加水分解酵素(EC3群)
d 脱離酵素(EC4群)
e 異性化酵素(EC5群)
f 合成酵素(EC6群)
g 輸送酵素(EC7群)
④酵素と疾患・薬
B 酵素の触媒反応のメカニズム
①酵素の活性部位
②セリンプロテアーゼの触媒機構
③補酵素
④多酵素複合体
⑤酵素の最適条件
C 酵素の反応速度論
①ミカエリス・メンテンの式
②ミカエリス・メンテンの式からわかること
③ラインウィーバー・バークプロット
D 酵素活性の阻害
①不可逆阻害
②可逆阻害
a 競合阻害
b 非競合阻害
c 不競合阻害(反競合阻害)
E 酵素反応の制御
①発現レベルの調節
②分解による調節
③タンパク質間相互作用による酵素活性の調節
④限定分解による酵素活性の制御
⑤低分子の共有結合による制御(翻訳後修飾)
⑥アロステリック制御
a ホモトロピック効果
b ヘテロトロピック効果
F 代表的な酵素の活性測定法
Exercise
7章 核酸・ヌクレオチド
A 核酸の構成成分
①塩 基
②糖
③ヌクレオシド
④ヌクレオチド
a リボヌクレオチド
b デオキシリボヌクレオチド
⑤その他の特殊な塩基,ヌクレオシドを含む重要な化合物
a 特殊な塩基
b ヌクレオチド構造を有する化合物
c 情報伝達分子としてのヌクレオチド,ヌクレオシド
B DNA,RNAの構造と機能
①DNAの基本構造と性質
a DNAの基本構造
b DNAの性質
c DNAの超らせん構造
d 核内におけるDNAの構造
②RNAの基本構造と機能
a RNAの基本構造と種類
b リボソームRNA(rRNA)
c メッセンジャーRNA(mRNA)
d トランスファーRNA(tRNA)
e その他のRNA
Exercise
8章 ビタミン・金属
A ビタミンとは
B 水溶性ビタミン
①ビタミンB群
a ビタミンB1
b ビタミンB2
c ナイアシン(ビタミンB3)
d パントテン酸(ビタミンB5)
e ビタミンB6
f ビオチン(ビタミンB7)
g 葉酸(ビタミンB9)
h ビタミンB12
②ビタミンC
C 脂溶性ビタミン
①ビタミンA
②ビタミンD
③ビタミンE(トコフェロール)
④ビタミンK
D 必須微量元素
Exercise
9章 脂 質
A 脂質の特徴と分類
①脂質の特徴と役割
②脂質の分類
③脂肪酸
a 脂肪酸の基本構造
b 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
④中性脂肪
⑤ろ う
⑥リン脂質
a グリセロリン脂質
b スフィンゴリン脂質
⑦糖脂質
a スフィンゴ糖脂質
b グリセロ糖脂質
B イソプレノイド
①テルペン
②ステロイド
a ステロール
b ステロイドホルモン
c 胆汁酸
C エイコサノイド
Exercise
10章 生体膜と輸送
A 生体膜の構造と性質
①生体膜の共通性質
②脂質の存在状態と役割
a 脂質二重層の形成
b 流動性
c 脂質ラフト
d 非対称性
③膜タンパク質の存在状態と役割
a 内在性膜タンパク質
b 表在性膜タンパク質
c 膜タンパク質の機能
B 生体膜を横切る溶質の輸送
①受動輸送
a グルコース輸送体
b チャネル
②能動輸送
a 一次性能動輸送
b 二次性能動輸送
C 膜動輸送(小胞輸送)
①エンドサイトーシス
a 飲作用(ピノサイトーシス)
b クラスリン依存性エンドサイトーシス
c カベオラによる輸送
d 食作用(ファゴサイトーシス)
②エキソサイトーシス
③オートファジー
a マクロオートファジー
b ミクロオートファジー
c シャペロン介在性オートファジー
④小胞の細胞内運搬機構
Exercise
Ⅲ部 代 謝
11章 異化と同化
①自由エネルギー
②エンタルピーとエントロピー
③標準自由エネルギー変化
④異化と同化
⑤エネルギー通貨としてのATP
a 吸エルゴン反応とATP加水分解反応との共役
b 発エルゴン反応とATP合成反応との共役
⑥物質輸送とATP
⑦ADPとATPの量比は細胞のエネルギー状態を示す
⑧ATPが高エネルギー化合物である根拠
⑨食物中の栄養成分の消化・吸収・体内運搬
Exercise
12章 糖質代謝
A 糖質の消化・吸収・体内運搬
B 解糖系
①解糖系の反応
a 解糖系の準備期
b 解糖系の報酬期
c 解糖系の最終産物の行方
②解糖系のエネルギー収支
③解糖系の調節機構
④グルコース以外の単糖の解糖系へのエントリー
⑤乳酸発酵とアルコール発酵
C クエン酸回路
①ピルビン酸からアセチルCoAへ
②クエン酸回路の反応
③クエン酸回路の調節機構
④アミノ酸・脂肪酸の代謝とクエン酸回路
D 電子伝達・酸化的リン酸化
①電子伝達系
②酸化的リン酸化によるATPの合成
③細胞質NADHのミトコンドリアへの輸送
④グルコースの代謝によるATP合成の収支
⑤ATP合成の阻害剤
E ペントースリン酸回路
①ペントースリン酸回路の反応
a 不可逆的酸化反応
b 可逆的非酸化反応
②NADPHの役割
F グリコーゲンの機能と代謝
①グリコーゲンの機能・構造
②グリコーゲンの生合成・分解
a グリコーゲンの生合成
b グリコーゲンの分解
c グリコーゲンの生合成・分解の調節
G 糖新生
①糖新生の反応
a ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸への反応
b フルクトース1,6-ビスリン酸からフルクトース6-リン酸への反応
c グルコース6-リン酸からグルコースへの反応
②糖新生と解糖系のエネルギー収支の比較
③糖新生の基質
H インスリンとグルカゴン
①インスリンとグルカゴン
a インスリン
b グルカゴン
②血糖値の変動とその調節
③ インスリンおよびグルカゴンによる代謝調節
④グリコーゲン代謝の調節
⑤糖新生の調節
I
エネルギー産生経路の調節と糖尿病 ①摂食・吸収時と空腹時・飢餓状態のエネルギー代謝
a 摂食・吸収時のエネルギー代謝
b 空腹時および飢餓時のエネルギー代謝
②ケトン体の生合成と利用
a 肝臓でのケトン体の生合成
b ケトン体の利用(アセチルCoAへの変換)
c ケトン体によるアシドーシス
(ケトアシドーシス)
d 長期飢餓状態におけるエネルギー代謝
③ 糖尿病と糖代謝
a 糖尿病の病態
b 糖尿病の代謝の特徴
Exercise
13章 脂質代謝
A 脂肪酸の生合成・分解とエネルギー代謝
①脂肪酸の代謝における位置づけ
②脂肪酸の生合成
③不飽和脂肪酸の生合成
④脂肪酸の分解
⑤脂肪酸の運命
⑥β酸化によるエネルギー産生効率
B コレステロールの生合成と代謝
①コレステロールの代謝
②コレステロールの生合成
③胆汁酸
④ステロイドホルモン
a ステロイドホルモン
b 性ホルモン
c 副腎皮質ホルモン
C 脂質の吸収と運搬
①血漿リポタンパク質
②小腸からの脂質の吸収
③リポタンパク質とコレステロールの運搬
a キロミクロン
b VLDL,IDL,LDL
c HDL
④コレステロール量のフィードバック制御
⑤脂質異常症
⑥脂溶性ビタミンの吸収と運搬
D リン脂質の生合成と代謝
①リン脂質の生合成
②リン脂質分子の分子種制御
③リン脂質代謝産物と生理活性
a イノシトール1,4,5-トリスリン酸とジアシルグリセロール
b 血小板活性化因子
E エイコサノイド
①アラキドン酸カスケード
②プロスタグランジンとトロンボキサン
③ロイコトリエン
Exercise
14章 アミノ酸代謝
A アミノ酸の供給と利用
①体内でのアミノ酸の役割と利用
②アミノ酸の供給
a 必須アミノ酸と非必須アミノ酸
b 食物中のタンパク質の分解とアミノ酸の吸収
B アミノ酸の窒素の代謝
①アミノ基転移反応
a アミノ基転移反応とは
b アスパラギン酸のアミノ基転移反応
c アラニンのアミノ基転移反応
②酸化的脱アミノ反応
③尿素回路
a 肝臓のミトコンドリアでの反応
b 肝臓の細胞質での反応
④アミノ基の運搬
C アミノ酸の炭素骨格の代謝
①アミノ酸代謝とクエン酸回路
②ケト原性アミノ酸と糖原性アミノ酸
③主なアミノ酸の分解経路
a チロシン,フェニルアラニンの分解経路
b 分枝アミノ酸の分解経路
c ヒスチジンの分解経路
d メチオニンの分解経路
④アミノ酸の代謝異常症
D アミノ酸代謝による生理活性物質の生合成
①脱炭酸反応による生理活性アミンの生合成
a アミノ酸の脱炭酸反応と生理活性アミン
b ヒスタミンの生合成
c γ-アミノ酪酸(GABA)の生合成
d セロトニンの生合成
e カテコールアミンの生合成
②ポルフィリンとヘム代謝
a ヘムの生合成
b ヘムの分解
③その他の生理活性物質
a クレアチンの生合成
b ヌクレオチドの生合成
c ニコチン酸,ニコチンアミドの生合成
d タウリンの生合成
e グルタチオンの生合成
f ポリアミンの生合成
E 一酸化窒素(NO)の生合成と役割
①一酸化窒素(NO)の生合成
②NOの作用機序
③NOの生理作用
Exercise
15章 ヌクレオチド代謝
A ヌクレオチドの生合成
①プリンヌクレオチドの生合成
a デノボ合成経路(新生経路)
b 再利用(サルベージ)経路
②ピリミジンヌクレオチドの生合成
a デノボ合成経路(新生経路)
b 再利用(サルベージ)経路
③リボヌクレオチドからデオキシリボヌクレオチドへの変換
B ヌクレオチドの分解
a プリンヌクレオチドの分解
b ピリミジンヌクレオチドの分解
C セカンドメッセンジャーとしてのサイクリックヌクレオチドの生合成と分解
①サイクリックヌクレオチドの生合成
②サイクリックヌクレオチドの分解
D 細胞内高分子核酸の合成と分解
①細胞内高分子核酸の合成
②細胞内高分子核酸の分解
Exercise
16章 遺伝情報
A セントラルドグマ
①セントラルドグマ
②セントラルドグマの修正
③遺伝子とコドン
B 複 製
①複製開始反応
②新生鎖の合成
a プライマーの合成
b DNA鎖の伸長
c DNAポリメラーゼの校正機能
d 岡崎フラグメントの連結
③染色体の末端複製問題
C 転 写
①転写に関与する分子
a RNAポリメラーゼ
b 転写因子
c 転写共役因子(コファクター)
②転写開始反応
a 真核細胞のプロモーターと転写開始反応
b 大腸菌のプロモーターと転写開始反応
③転写伸長反応と転写終結反応
a 転写伸長反応
b 転写終結反応
④転写の調節機構
a 真核細胞の転写調節
b σサブユニットによる大腸菌の転写調節
D 翻 訳
①翻訳装置リボソーム
②アミノアシルtRNAの合成
③翻訳開始反応
④翻訳伸長反応
⑤翻訳終結反応
E 変異と修復
①変異の起きるDNAの部位
②コドンの変化がアミノ酸配列に及ぼす効果
③DNA損傷の修復機構
a 直接修復
b 除去修復
c 複製時の損傷修復
d 切断されたDNA鎖の損傷修復
Exercise
17章 代謝調節
A 代謝経路の全体像
B 細胞が細胞外からの情報に応答するメカニズム
①細胞の情報伝達の基本様式
②情報伝達に関わる分子
a 情報伝達物質
b Gタンパク質共役型受容体(GPCR)と情報伝達経路
c 酵素連結型受容体
d イオンチャネル連結型受容体
C ホルモンによる調節
①ホルモンの分泌調節とその異常
②遺伝子発現を調節するホルモン
D アポトーシスの誘導
①イニシエーターカスパーゼとエフェクターカスパーゼ
②内因性経路(ミトコンドリア経路)
③外因性経路(死の受容体経路)
Exercise
Exercise解答
本書で対応する薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)一覧
索 引
コラム目次
■豆知識
1章 ゴルジ体の発見者ゴルジ 細胞小器官の名前
けなげな小腸上皮細胞
アドレナリンとエピネフリン
膵臓は内分泌系か外分泌系か
あら意外.こんなところからもホルモンが分泌される
2章 血液成分 カルシウム:細胞毒でも使い方次第
3章 甘くない糖 カロリー0(ゼロ)の糖質
4章 D体のアミノ酸 アミノ酸の雑学
セレン含有アミノ酸を含むタンパク質
生体内ホルモンで,血糖値降下を示すのはなぜインスリンだけなのか?
ブラジキニンの由来とは
5章 ドラッグリポジショニング タンパク質の構造におけるモチーフとドメイン
6章 再生しない酵素 7章 シャルガフの法則 8章 ビタミン発見の歴史(ビタミンB1と国民病である脚気) ビタミンに欠番がある理由
9章 脂肪細胞 10章 流動モザイクモデル
11章 1日に必要なATP量は体重並みの量
ATPのもつ3つの顔
12章 ヘキソキナーゼとグルコキナーゼ
標準還元電位(E°)
パスツール効果
グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PD)欠損症とマラリア耐性
13章 LCAT,ACATとコレステロールエステル
脂肪酸組成とエイコサノイド
14章 グルタチオン抱合と解毒
16章 エキソソーム
17章 情報伝達物質の分類の曖昧さ
核内受容体は代謝センサー
■医薬品の知識
3章 医薬品ヘパリン ヘマグルチニンタンパク質とノイラミニダーゼ阻害薬
4章 レニン・アンジオテンシン系阻害薬 〔アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)〕
5章 選択的エストロゲン受容体分解薬 プロテアソーム阻害薬
微小管と植物アルカロイド
6章 酵素薬 自殺基質
7章 生理活性物質としてのヌクレオシド・ヌクレオチド 核酸アナログである医薬品
8章 高カロリー輸液によるアシドーシスを回避するためのビタミンB1補給 9章 プロスタグランジン製剤 アナフィラキシーの遅反応性物質と気管支喘息の治療薬
10章 糖尿病治療薬─SGLT2阻害薬
消化管コレステロール輸送体NPC1L1と脂質異常症治療薬
12章 糖新生を抑える糖尿病治療薬:ビグアナイド薬とグリミン薬
遺伝子組換えインスリン製剤
インクレチンによるインスリン分泌の促進
13章 細胞のもつLDL受容体制御系を利用した血漿コレステロール低下薬
非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)
14章 L-ドーパ
抗うつ薬
狭心症治療薬
15章 高尿酸血症・痛風治療薬
抗悪性腫瘍薬
抗菌薬
16章 DNAトポイソメラーゼを標的とする医薬品
転写の阻害薬
リボソームを標的とする抗菌薬
■疾病の知識
3章 糖尿病の合併症とソルビトール ポンペ病
5章 鎌状赤血球貧血症とヘモグロビンの立体構造 高次構造の変化と疾患:プリオン病とインフルエンザ
サリドマイド胎芽症
一酸化炭素やシアン化合物はヘモグロビンに働き中毒を起こす
中間径フィラメントと病態・疾患との関連
9章 抗リン脂質抗体症候群 スフィンゴ脂質蓄積症(スフィンゴリピドーシス)
シトステロール血症
10章 嚢胞性線維症
12章 ラクトース不耐性
グルコース輸送体(GLUT)を高発現するがん細胞
13章 家族性高コレステロール血症
小児喘息とPAFアセチルヒドロラーゼ
14章 高アンモニア血症と尿素回路の代謝異常症
新生児マススクリーニング対象疾患のアミノ酸代謝異常症
ポルフィリン症
黄 疸
15章 レッシュ・ナイハン症候群
重症複合免疫不全症(SCID)
16章 NER関連タンパク質の変異に起因する疾患
■臨床検査
5章 糖化ヘモグロビン,HbA1c と糖尿病診断 6章 酵素を用いた検査マーカーの測定 12章 Cペプチド検査(CPR)
13章 メタボリック症候群(メタボリックシンドローム)
14章 臨床検査におけるASTとALTおよびγ-GTP
腎機能検査
■分析法
7章 核酸の定量法 9章 脂質の抽出と分析 10章 FRAP(蛍光退色回復法)による拡散速度の測定
- 旧版ISBN
-
9784524403677
上記内容は本書刊行時のものです。