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国民防空 吉川 仁(著) - 筑摩書房
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【利用可否不明】

国民防空 (コクミンボウクウ) 日本的危機対応の失敗と教訓 (ニホンテキキキタイオウノシッパイトキョウクン)

歴史・地理
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発行:筑摩書房
四六判
338ページ
定価 2,100 円+税   2,310 円(税込)
ISBN
978-4-480-01852-6   COPY
ISBN 13
9784480018526   COPY
ISBN 10h
4-480-01852-2   COPY
ISBN 10
4480018522   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0321  
0:一般 3:全集・双書 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年6月15日
書店発売日
登録日
2026年4月20日
最終更新日
2026年6月26日
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書評掲載情報

2026-08-22 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 山村武彦(防災研究者)
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紹介

この国の落とし穴は
有事対応にある

「想定外」による失敗を繰り返さないために

第一次大戦後に来たるべき空襲に備え提唱され、軍・当局・国民が一丸になって進めた「国民防空」。関東大震災の経験を宣伝材料にして驚くほど急速に浸透したが、安易な想定や精神力依存、同調圧力による普及などの欠陥も多く、新技術を用いた米軍空襲には機能しなかった。この国民防空の組織や技術は、戦後の災害対策や国土計画・都市計画に引き継がれ現在に至っている。現代日本の危機対応の原点ともいえる国民防空の成立と普及過程を検証し、その教訓を未来へと伝える。

目次

まえがき

第一章 関東大震災から動き出した「国民防空」
1 「国民防空」の内容と展開過程
2 関東大震災と軍の教訓
3 防空研究にみる関東大震災の影響

第二章 大阪市・東京市の非常変災要務規約と防空演習
1 大阪への震災影響と東京の動き
2 防空演習の実相
3 防空演習への批判

第三章 時間を要した防空法成立と審議過程
1 防空法成立前の経緯
2 帝国議会の審議
3 関東大震災等の影響

第四章 国民防空に関する技術の開発動向
1 軍の研究会と二つの火災実験
2 軍と学会等による研究体制
3 米国の空襲技術の開発

第五章 防空計画・指導要領と「都市の防空的構築」
1 防空計画と指導要領
2 「都市の防空的構築」の構想
3 専門家による防空の都市づくりに関する提案
4 函館大火と静岡大火

第六章 防空意識の涵養
1 国民防空に関する言説
2 『国民防空読本』と『時局防空必携』
3 『写真週報』にみる防空啓発
4 東京市・都の広報と関東大震災
5 様々な媒体による防空啓発

第七章 国民防空の手本になった「神田和泉町・佐久間町」
1 「神田和泉町・佐久間町」の事蹟
2 防空の模範として脚光を浴びる
3 国民防空の手本になる
4 戦後への影響

第八章 「国民防空」の浸透
1 防空訓練の思い出
2 防護団・警防団と燈火管制
3 町内会・隣組と「常会」
4 生活基盤になった町内会・隣組

終 章 国民防空の「失敗」を繰り返さないために
1 都合よく使われた関東大震災
2 町内会・隣組を通じて浸透した「国民防空」
3 「国民防空」の目的――戦争継続のための国民統制
4 「思い込み」で進んだ国民防空
5 国民防空の失敗を繰り返さないために
6 これからの危機対応に向けて

おわりに

国民防空の展開 関連年表
参考資料

著者プロフィール

吉川 仁  (ヨシカワ ジン)  (

吉川 仁(よしかわ・じん):1947年長野県生まれ。都市プランナー。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院修了。防災都市計画研究所主任研究員、代表取締役を経て、1995年に防災アンド都市づくり計画室を設立。東京都や特別区の防災都市づくりや事前復興訓練などに携わる。首都大学東京特任教授、早稲田大学理工学術院講師などを歴任。内閣府災害教訓の継承に関する専門調査会「関東大震災」小委員会委員(2006-07年)。著書に『安全と再生の都市づくり』(共著、学芸出版社、1999年)、『資料にみる「関東大震災から国民防空への展開」』(三省堂書店/創英社、2023年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。