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源氏物語の作者を知っていますか 高木 和子(著/文) -  大和書房
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源氏物語の作者を知っていますか (ゲンジモノガタリノサクシャヲシッテイマスカ)

文庫
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発行: 大和書房
文庫判
縦150mm 横105mm 厚さ19mm
重さ 250g
384ページ
定価 960円+税
ISBN
978-4-479-32077-7   COPY
ISBN 13
9784479320777   COPY
ISBN 10h
4-479-32077-6   COPY
ISBN 10
4479320776   COPY
出版者記号
479   COPY
Cコード
C0195  
0:一般 1:文庫 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年12月9日
書店発売日
登録日
2023年11月20日
最終更新日
2023年12月8日
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目次

はじめに――『源氏物語』成立のオモテを読み、ウラを読む

第1章 平安時代を覗いてみませんか

●知るほど不思議な平安朝の文化――漢字と仮名と絵と
なぜ「ひらがな」「カタカナ」が生まれたか/漢文の学問と政治/代わりに作る、代わりに書く/絵とともに楽しむ物語

●恨みを抱えて死んだ者たち――政治の勝者と敗者
天皇になれない皇子たち/さまよえる怨霊/河原の院の伝承/死者からの働きかけ

●妻は複数で当たり前?――多情な男に悩まされる女たち
恋の始まりと結婚の形/複数の妻たちの中で/『蜻蛉日記』の目指すリアリズム/家出する女

●藤原道長の権勢極まる――時代を創った怪物
道長はいかなる家系の人か/摂関をめぐる争い/権勢確立の背後で/そして道長とはどんな人か

●まがまがしい京のまち――「もの」と病、そして……
百鬼夜行の棲む平安京/コロナの惨禍を通じて/方違えと物忌/自宅は死に場所か

第2章 『源氏物語』構想の日々

●漢学の素養をもつ娘――紫式部の生い立ち
「この子が男の子だったなら」/少女時代の交友/姉君と中の君/晩婚だったワケ/音楽の素養はいかほどか

●父に付いて京を離れ――越前に下った経緯
父、無職状態から浮上/伝承の真実は/見ぬ土地を歌う

●年の離れた男との結婚――出会いと別れ
宣孝という人/空蟬は紫式部の自画像か/夫に先立たれて/死と哀傷に拓かれる創作/歌人としての紫式部/和歌の名人のはずなのに

●彰子のもとに女房として仕える――馴染めなかった初出仕
宮仕えという零落/女房になりたかったわけではない/すでにどのくらい書いていたのか/長すぎるひきこもり

第3章 独り心浮かれぬ回想録

●渡る世間は鬼ばかり?――本意ならぬ人生
同僚から快くは思われなかった/溶け込めない複雑な心境/特別な役目を負った女房/緊張した空気がみなぎる中

●男子を産まねばならない重圧――彰子出産の記録
初産の怖さ/皇子の誕生と儀式/産養いの盛儀/乳母という立場

●明日知れぬ流れに身を任せながら――運命に翻弄される憂い
われも浮きたる世を過ぐしつつ/紫式部の「身」と「心」

●藤原道長と紫式部――日記が語る深淵なる関係
二人の間に何があったか/からかう道長、かわす紫式部/戸をたたく人あり/朝顔と女郎花にまつわる贈答歌

●なぜ清少納言に苛立ったのか――世の人に言いたい
『枕草子』と『紫式部日記』/伊勢大輔とのこと/彰子付きの女房たちを批評/こんなことまで書いている/書くほどに筆は奔り/清少納言ときたら……/立ちはだかる壁/才女たちのその後

第4章 『源氏物語』の世界に分け入る

●冊子制作を始めるころ――研究史の上で重要な一言
五十日の祝いの席/光源氏を気取る公任/『源氏物語』の制作事情

●『源氏物語』の作者ということ――はかなき物語
紫式部は女流作家か?/男主人公の物語と女主人公の物語/女が物を書く難しさ/道長なくしては……/女性に漢文の素養は悪か?/三つの作品を連動させた

●光源氏というスーパースター――知ってるようで知らない
類いまれな美しさと才能をもつ貴公子/光源氏には誰がお似合い?/男から女へ、主役の転換/『源氏物語』がなければ……/古典的名作の条件

●あらすじで読む『源氏物語』――読み始めたら、もうやめられない
まずおさえておきたいこと/一気読み五十四帖/初心者にオススメの入門書

第5章 読む楽しみは尽きない

●四人の貴公子による恋愛談義――長編化の原動力
妻を娶らば……/理想の女性を探す旅へ/藤壼のことをずっと考えている/物語と歴史との関係

●宿世遠かりけり――物語の軸となる課題
どの順番に書いたか/〈紫の上系〉と〈玉鬘系〉という二分法/予言に導かれて/宿世と諦念

●やはり滅法おもしろい――恋の残酷
嫉妬に顔をこわばらせる女/生霊になる女/「心の鬼」の歌/笑いを誘う女たち

●すこぶる華やかな光源氏絶頂期――六条院の王権
紆余曲折のあげくついに/物語に対する評価/おさえられない恋心

●すべての歯車が狂っていく――憂愁の晩年
皇女の降嫁/紫の上の苦悩/因果応報から逃れられない/「飽かず」と人生を振り返る

●「宇治十帖」という陰――次世代の物語
光源氏没後の主人公/宇治の女君たちの彷徨/浮舟の放浪と自立

著者プロフィール

高木 和子  (タカギ カズコ)  (著/文

1964年生まれ。東京大学大学院博士課程修了、博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授。平安時代の仮名文学、特に『源氏物語』が生まれるに到る文学史的な動態を探ること、そして『源氏物語』そのものの構造や表現を分析することを研究課題としている。『源氏物語の思考』(風間書房)で第五回紫式部学術賞受賞。著書に『源氏物語再考』(岩波書店)、『源氏物語を読む』(岩波新書)、『源氏物語入門』(岩波ジュニア新書)、『平安文学でわかる恋の法則』(ちくまプリマー新書)など。

上記内容は本書刊行時のものです。