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出版者情報
教養としての「ラテン語の授業」
古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流
- 初版年月日
- 2022年9月27日
- 書店発売日
- 2022年9月29日
- 登録日
- 2022年7月20日
- 最終更新日
- 2022年9月13日
書評掲載情報
2023-01-28 |
朝日新聞
朝刊 評者: 綿谷エリナ(ラジオDJ) |
2022-10-22 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
歴史、哲学、宗教がわかる! ラテン語は世界最高の教養である。
35万部突破のベストセラー、日本上陸!
ラテン語の名言を通して、リベラルアーツの源流を学ぶ
本書は、バチカン裁判所の弁護士、ハン・ドンイル氏が西江大学で行った名講義を整理したものだ。彼の講義は、単なる語学の授業というよりは、総合人文科学の授業に近い。西洋文明の根源であるラテン語を通して、歴史、文化、宗教、恋愛、お金など、多くのことを学べる。
彼の授業を聞いた学生らは「本当の自分を見つけることができた」「世界を見る視野が広くなった」「思考がより深くなった」と絶賛し、さらにこの授業が人生の転換点になったという人もいる。
講義の初日の学生は24人だったが、名講義だとウワサが広がり、周辺の大学の学生や一般の聴講生まで集まっていった。
ラテン語は現在使われていない言語で、文法も難しい。なぜこの講義が人気を集めたかというと、ラテン語の学習のほかに、著者である教授が自ら留学先で体験したことを言葉に乗せて話した内容が、まさに人生についての学びが凝縮されたものだったからだ。そして、ヨーロッパ各国の歴史、文化、法律に焦点を当て、ラテン語を通して見える世界の面白さを幅広くとり上げているのも人気の秘密だろう。
目次
【内容抜粋】
LectioIV. Non scholae sed vitae discimus
(私たちは学校のためではなく、人生のために学ぶ)
→ラテン語の超難解な発音が、ローマ→中世→近代にどう受け継がれてきたかを解説しつつ、「言葉とは、今このときを理解する枠組みである」と力説する。
LectioVIII Quae sunt Caesaris Caesari et quae sunt Dei Deo
(カエサルのものはカエサルに、神のものは神に)
→ラテン語とキリスト教のつながりを、イエスの使徒パウロの視点を通して解説する
LectioX. Du ut Des(君が与えるから私が与える)
→ギブアンドテイクを意味する、ラテン語のDu ut Des。ローマ法の債権契約から生まれた概念だ。著者はこの言葉を用いて、ヨーロッパの「相互主義」の話を持ち出し、争いの続く現代社会に対する警鐘をならす。
Lectio Cibi Romanorum
(ローマ人の食事)
→ティラミスの語源は「私を上に引っ張り上げる」。「ケーキを食べると、憂鬱な気分が消えて、ご機嫌になる」という意味を含んでいる。古代ローマ人の食事事情と、現代にも残る文化について解説する。
LectioXII. Post coitum omne animal triste est
(すべての動物は性交後にうつになる)
→ギリシャの哲学者、クラウディウス・ガレヌスの言葉から、「大きく期待した瞬間が過ぎ去った後に、人は自分の力ではどうにもできない、もっと大きな何かを逃したような虚しさを感じる」という人間の本質を解説する
上記内容は本書刊行時のものです。