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海の幕末日本 後藤 敦史(著) - 人文書院
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海の幕末日本 (ウミノバクマツニホン) 測量・海図・海防 (ソクリョウ・カイズ・カイボウ)

歴史・地理
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発行:人文書院
四六判
縦188mm 横132mm 厚さ21mm
重さ 320g
280ページ
並製
定価 3,500 円+税   3,850 円(税込)
ISBN
978-4-409-52099-4   COPY
ISBN 13
9784409520994   COPY
ISBN 10h
4-409-52099-7   COPY
ISBN 10
4409520997   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年4月24日
書店発売日
登録日
2025年10月1日
最終更新日
2026年4月27日
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書評掲載情報

2026-07-18 日本経済新聞  朝刊
評者: 町田明広(神田外語大学教授)
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紹介

海の視点から幕末を捉える

黒船来航から動乱が始まった幕末日本にとって、海防は喫緊の課題であった。一方で、西洋諸国にとって日本の海は未知の危険な領域であり、航海のための測量と海図の作製が急がれた。そうした海防と測量の駆け引きに、攘夷と開国に揺れる国内の動乱が加わり、政局は目まぐるしく変化する――。海の攻防をめぐり複雑かつ激しく揺れ動いた政治過程を、おもに大阪湾を舞台に海の視点から描き出し、新たな幕末史像を提示する画期作。

「外国船による測量と、日本側の海防とが、どのような衝突を生み出し、またその衝突は幕末日本の政治や外交、社会にどのような影響を与えたのであろうか。繰り返しになるが、本書は「つなげる」と「防ぐ」の両側面から、欧米諸国と日本との外交交渉や、日本国内の動向をたどり、新たな幕末史像を提示することを試みる。」(本書より)

〇目次
序章 海国日本の開国

第Ⅰ部 接続される海

第一章 東アジア海域の変容とイギリスの日本近海測量
第二章 アメリカ合衆国による測量事業と日本の開港
第三章 イギリス測量艦隊の日本近海測量と幕府外交
第四章 接続/遮断される瀬戸内海~大阪湾

第Ⅱ部 防衛される海

第五章 朝幕関係の変容と大阪湾防備
第六章 摂海防備と文久・元治期の政局
第七章 幕府の大阪湾防備政策と堺台場
第八章 海から見る天保山台場


終章 測量と海防の幕末史

あとがき  
初出一覧
人名索引

目次

序章 海国日本の開国
 一 林子平が鳴らした警鐘
 二 海から歴史を見るということ
 三 測量と海防から見る幕末史
 四 先行研究の到達点と課題
 五 本書の構成

第Ⅰ部 接続される海

第一章 東アジア海域の変容とイギリスの日本近海測量
 はじめに
 一 日本近海の測量をめぐる研究史と課題
 二 欧米諸国による太平洋探検と日本列島
 三 東アジア海域の変容とイギリス測量艦サマラン号
 (1)サマラン号の長崎来航
 (2)幕府による測量禁止令とサマラン号
 四 イギリス艦マリナー号の来航と打払令復活評議
 小括

第二章 アメリカ合衆国による測量事業と日本の開港
 はじめに
 一 ペリー艦隊による測量事業
 二 北太平洋測量艦隊の測量事業と日本
 (1)国家的事業としてのアメリカ北太平洋測量艦隊
 (2)北太平洋測量艦隊による日本近海測量
 (3)測量艦隊の事業の完了と残された課題
 三 フェニモア・クーパー号の測量事業と日本列島
 (1)フェニモア・クーパー号の二度目の来日
 (2)ブルックの測量活動
 小括

第三章 イギリス測量艦隊の日本近海測量と幕府外交
 はじめに
 一 イギリス測量艦隊の派遣とその目的
 (1)クリミア戦争と東アジア海域の測量
 (2)イギリス測量艦隊と東アジア情勢
 二 イギリス測量艦隊による日本沿岸測量
 (1)イギリス測量艦隊の再来日と幕府への測量要求
 (2)イギリス測量艦隊による神奈川~長崎の測量
 三 測量をめぐる対応の変化―対外的な「衝突」から国内の「衝突」へ
 (1)「御国禁」という原則の変化
 (2)国内的な「衝突」の回避
 小括

第四章 接続/遮断される瀬戸内海~大阪湾
 はじめに
 一 接続される九州と瀬戸内海
  (1)カッテンディーケが見た幕末の九州、および日本
  (2)接続される瀬戸内海
 二 報復措置の焦点となる瀬戸内海
  (1)瀬戸内海封鎖の可能性
  (2)日本における攘夷実行と欧米諸国の反応
  (3)長州藩による下関の封鎖
  (4)鹿児島戦争と鹿児島湾の水路情報
 三 下関戦争の遂行と大阪湾
  (1)対日戦争の計画と大阪湾
  (2)下関戦争と欧米諸国の凱旋航行
 小括

第Ⅱ部 防衛される海

第五章 朝幕関係の変容と大阪湾防備
 はじめに
 一 海防史研究のなかの大阪湾
 二 開港以前の大阪湾防備と京都警衛
 (1)一九世紀初頭~ディアナ号来航以前の大阪湾
 (2)ディアナ号来航以降の大阪湾防備
 (3)実現されなかった大阪湾防備
 二 朝幕関係の変容と大阪湾
  (1)朝幕関係の悪化と京都・大阪湾の警衛強化
  (2)鎖国への回帰の約束
 小括

第六章 摂海防備と文久・元治期の政局
 はじめに
 第一章 「政令二途」下の摂海防備
  (1)「奉勅攘夷」と摂海への台場築造
  (2)「政令二途」と諸藩による大阪湾防備
  (3)朝廷権力の伸張と大阪湾防備の態勢
  (4)砲台築造の目的と対外関係
 二 元治元年の政局と摂海防備
  (1)摂海防備の主導権をめぐって
  (2)一橋慶喜の摂海防禦指揮就任
  (3)摂海防備の目的の変容
  (4)摂海防禦指揮の行く末
 小括

第七章 幕府の大阪湾防備政策と堺台場
 はじめに
 一 嘉永・安政期の大阪湾防備と堺台場
  (1)嘉永・安政期における幕府の大阪湾防備政策
  (2)堺奉行川村修就による堺防備の構想
  (3)勝海舟の建議からみる幕府の大阪湾防備構想
 二 文久期における摂海防備と堺台場
  (1)安政期末~文久期の政局と摂海防備
  (2)柳河藩の新規台場築造計画と川村修就
  (3)勝海舟の摂海防備構想と堺
  (4)堺南台場の改築と彦根藩
 小括

第八章 海から見る天保山台場
 はじめに
 一 モノカシー号による大阪湾測量
  (1)東インド艦隊からアジア艦隊へ
  (2)アジア艦隊と日本の内戦
(3)モノカシー号による大阪湾測量
 二 天保山台場から見る大阪湾の海防
  (1)天保山台場の築造
  (2)郡山藩による天保山台場・安治川口警衛
  (3)日本と世界を「つなげる」天保山台場
 小括

終章 測量と海防の幕末史
 一 欧米諸国によって接続された日本の海
 二 海防と幕藩制国家の解体
 三 測量と海防から描かれる幕末史像
 四 近代海洋国家への展望

あとがき  
初出一覧
人名索引

前書きなど

「外国船による測量と、日本側の海防とが、どのような衝突を生み出し、またその衝突は幕末日本の政治や外交、社会にどのような影響を与えたのであろうか。繰り返しになるが、本書は「つなげる」と「防ぐ」の両側面から、欧米諸国と日本との外交交渉や、日本国内の動向をたどり、新たな幕末史像を提示することを試みる。」

著者プロフィール

後藤 敦史  (ゴトウ アツシ)  (

【著者】後藤 敦史(ごとう・あつし)
1982年福岡県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(文学)。現在、京都橘大学文学部准教授。主な著作に、『開国期徳川幕府の政治と外交』(有志舎、2015年)、『忘れられた黒船 アメリカ北太平洋戦略と日本開国』(講談社選書メチエ、2017年)、『阿部正弘 挙国体制で黒船来航に立ち向かった老中』(戎光祥出版、2022年)、『幕末の大阪湾と台場 海防に沸き立つ列島社会』(共編著、戎光祥出版、2018年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。