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共産党の戦後八〇年 富田 武(著) - 人文書院
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共産党の戦後八〇年 (キョウサントウノセンゴハチジュウネン) 「大衆的前衛党」の矛盾を問う (タイシュウテキゼンエイトウノムジュンヲトウ)

社会一般
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発行:人文書院
四六判
縦194mm 横135mm 厚さ26mm
重さ 420g
300ページ
上製
定価 4,500 円+税   4,950 円(税込)
ISBN
978-4-409-52095-6   COPY
ISBN 13
9784409520956   COPY
ISBN 10h
4-409-52095-4   COPY
ISBN 10
4409520954   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年5月29日
書店発売日
登録日
2024年10月31日
最終更新日
2025年5月29日
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紹介

党史はどう書き換えられたのか?

――スターリニズム研究の第一人者が「党史の書き換え」を切り口に戦後共産党の理論と運動の軌跡を辿り、革命観と組織観の変遷を考察する。

本書の構成は『日本共産党の○○年』の情勢、運動、理論の系統だった叙述とは当然にも異なるが、まずは「公式党史はどう書き換えられたか」を検討し、戦後共産党史の問題点を整理することから始めた(第一章)。従来気づかなかった、加除修正された史実もあるが、重要なのは、この党の革命観と組織観の変化を跡付け、綱領論争を見直し、「自主独立」と「民主集中制」の実態を問うたことである。自分の属した『現代の理論』グループについても反省を加えている(第二、三章)。第四章は、新左翼諸派も「反スターリニズム」を掲げながら、革命観と組織観を受け継ぎ、内ゲバと暴力的査問に走ったことに対する考察である。補章は、日本のソ連論とスターリン観を歴史的に(戦前も含めて)再構成し、自分の研究の足跡、本書執筆に至るライト・モチーフを示したものである。(「はじめに」より)

○目次
第一章 公式党史はどう書き換えられたか
第一節 徳田・野坂・袴田らの描き方 
第二節 「自主独立」への長い道 
第三節 宮本・不破「主流派」の思考様式 
第四節 不破による伝統修正と科学的社会主義 
第五節 二○二○年新綱領の教条と新味 
コラム① 上田の『戦後革命論争史』 

第二章 一九五〇年分裂と六全協
第一節 戦後民主化と平和革命論
第二節 コミンフォルム批判と党分裂 
第三節 朝鮮戦争と講和・安保条約 
コラム② 知られざる労働者党員 

第四節 党分裂下の大衆運動 
第五節 五一年綱領と六全協 
コラム③ 指導者の呼び名と綽名 

第三章 第七~八回党大会の綱領論争
第一節 フルシチョフ報告と内外の議論 
第二節 綱領論争と党内グループ 
第三節 「自由論争」から組織的締め付けへ 
コラム④ 上田・不破の再度の「自己批判」 

第四章 スターリン批判と日本の新旧左翼
第一節 トロツキー史観と溪内史学 
第二節 新左翼運動から無党派の時代へ 
第三節 「新日和見主義」と党内改革派 
コラム⑤ 島成郎さんの思い出 

補章 日本のソ連史研究と私
第一節 日本のソ連史研究概観 
第二節 私の研究 
第三節 社会主義について 
第四節 石堂清倫のグラムシ研究/佐藤経明の社会主義経済論 
コラム⑥ 「一・九会」のこと 

参考文献 
用語解説 
付属資料 
 
1 第七回党大会決定「日本共産党規約」(『前衛』一九五八年七月三〇日) 
2 第八回党大会決定「日本共産党綱領」(『前衛』一九六一年七月二七日) 
3 原水爆禁止運動と組織分裂(大原社研資料、一九六一~六三年)
4 第二八回党大会決定「日本共産党綱領」(『前衛』二○二○年一月一八日) 

目次

はじめに 

第一章 公式党史はどう書き換えられたか
第一節 徳田・野坂・袴田らの描き方 
第二節 「自主独立」への長い道 
第三節 宮本・不破「主流派」の思考様式 
第四節 不破による伝統修正と科学的社会主義 
第五節 二○二○年新綱領の教条と新味 
コラム① 上田の『戦後革命論争史』 

第二章 一九五〇年分裂と六全協
第一節 戦後民主化と平和革命論
第二節 コミンフォルム批判と党分裂 
第三節 朝鮮戦争と講和・安保条約 
コラム② 知られざる労働者党員 

第四節 党分裂下の大衆運動 
第五節 五一年綱領と六全協 
コラム③ 指導者の呼び名と綽名 

第三章 第七~八回党大会の綱領論争
第一節 フルシチョフ報告と内外の議論 
第二節 綱領論争と党内グループ 
第三節 「自由論争」から組織的締め付けへ 
コラム④ 上田・不破の再度の「自己批判」 

第四章 スターリン批判と日本の新旧左翼
第一節 トロツキー史観と溪内史学 
第二節 新左翼運動から無党派の時代へ 
第三節 「新日和見主義」と党内改革派 
コラム⑤ 島成郎さんの思い出 

補章 日本のソ連史研究と私
第一節 日本のソ連史研究概観 
第二節 私の研究 
第三節 社会主義について 
第四節 石堂清倫のグラムシ研究/佐藤経明の社会主義経済論 
コラム⑥ 「一・九会」のこと 

参考文献 
用語解説 
付属資料 
 
1 第七回党大会決定「日本共産党規約」(『前衛』一九五八年七月三〇日) 
2 第八回党大会決定「日本共産党綱領」(『前衛』一九六一年七月二七日) 
3 原水爆禁止運動と組織分裂(大原社研資料、一九六一~六三年)
4 第二八回党大会決定「日本共産党綱領」(『前衛』二○二○年一月一八日) 

おわりに 
人名索引 

前書きなど

本書の構成は『日本共産党の○○年』の情勢、運動、理論の系統だった叙述とは当然にも異なるが、まずは「公式党史はどう書き換えられたか」を検討し、戦後共産党史の問題点を整理することから始めた(第一章)。従来気づかなかった、加除修正された史実もあるが、重要なのは、この党の革命観と組織観の変化を跡付け、綱領論争を見直し、「自主独立」と「民主集中制」の実態を問うたことである。自分の属した『現代の理論』グループについても反省を加えている(第二、三章)。第四章は、新左翼諸派も「反スターリニズム」を掲げながら、革命観と組織観を受け継ぎ、内ゲバと暴力的査問に走ったことに対する考察である。補章は、日本のソ連論とスターリン観を歴史的に(戦前も含めて)再構成し、自分の研究の足跡、本書執筆に至るライト・モチーフを示したものである。(「はじめに」より)

著者プロフィール

富田 武  (トミタ タケシ)  (

【著者】富田 武(とみた・たけし)
1945年福島県生まれ。
東京大学法学部卒業。
東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。成蹊大学名誉教授。専門はソ連政治史、日ソ関係史、シベリア抑留。
著書に『スターリニズムの統治構造---1930年代ソ連の政策決定と国民統合』(岩波書店、1996年)、『戦間期の日ソ関係----1917-1937』(岩波書店、2010年)、『シベリア抑留者たちの戦後---冷戦下の世論と運動 1945-56年』(人文書院、2013年)、『シベリア抑留--スターリン独裁下、「収容所群島」の実像』(中公新書、2016年、アジア・太平洋賞特別賞)、『シベリア抑留者への鎮魂歌』(人文書院、2019年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。