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イタリア料理の誕生
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年8月24日
- 書店発売日
- 2022年8月24日
- 登録日
- 2022年4月5日
- 最終更新日
- 2022年8月26日
書評掲載情報
2022-11-05 |
朝日新聞
朝刊 評者: 藤原辰史(京都大学准教授・食農思想史) |
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紹介
イタリア料理は「政治」と「空腹」がつくった?
アメリカへ渡った移民の存在と二つの大戦、そして戦後の消費文化が食に及ぼした影響を辿ることで、「イタリア料理」成立の歴史が見えてくる。多様な史料をもとに複雑な食糧政策と庶民の反応を鮮やかに描く、食のイタリア現代史。
「「イタリア料理」、またひいては国民料理とはいかなるものなのかは、それ自体、論争の対象である。しかし、国民的な広がりをもって消費されていることは、そのひとつの重要な契機、指標と位置づけられよう。こうした要素に注目して「イタリア料理」を捉え直し、国や政府の介入に焦点を合わせた本書は、「イタリア料理」の歴史をめぐる議論に一石を投じるものといえる。」(訳者解説より)
目次
日本語版はしがき
謝辞
序 章
第一章 貧しさにいろどられた食生活と国家統一(1861~1914年)
第一節 社会問題としての食
第二節 移民のイタリア料理
第三節 国民料理へ向けて
第二章 第一次世界大戦と食の国家統制(1915~22年)
第一節 大戦初期の消極的介入
第二節 食糧供給の戦時体制
第三節 欲望の統一
第四節 食生活と政治の岐路
第三章 ファシズム料理(1922~35年)
第一節 ファシズム支配の確立
第二節 国民料理の誕生
第三節 合意の料理
第四章 軍国社会と節約料理(1935~45年)
第一節 エチオピア侵略
第二節 禁欲生活
第三節 第二次世界大戦
第四節 食と人口戦争
第五章 「経済の奇跡」と豊かさの挑戦(1945~60年)
第一節 戦後復興と食
第二節 大量消費社会の到来
第三節 イタリア料理の再定義
結論 欠乏料理
エピローグ
訳者解説
訳者あとがき
参考文献
註
索引
上記内容は本書刊行時のものです。