版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
映画が恋したフロイト 岡田 温司(著) - 人文書院
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:なし
返品の考え方: フリー入帖

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

映画が恋したフロイト (エイガガコイシタフロイト)

芸術
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:人文書院
四六判
縦192mm 横135mm 厚さ23mm
重さ 360g
246ページ
上製
定価 2,600 円+税   2,860 円(税込)
ISBN
978-4-409-34066-0   COPY
ISBN 13
9784409340660   COPY
ISBN 10h
4-409-34066-2   COPY
ISBN 10
4409340662   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C1011  
1:教養 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年6月18日
書店発売日
登録日
2024年12月4日
最終更新日
2025年6月18日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

フロイト博士は本当に映画が嫌いだったのか?
同時期に産声をあげた二卵性双生児ともいえる精神分析と映画の屈折した運命とは?

ドッペルゲンガー、パラノイア、シェルショック…映画のなかに登場する精神分析的なモチーフやテーマに注目し、それらが分かち合ってきたパラレルな運命に照準をあわせその多彩な局面を考察する。                      

「1890年代後半、精神分析と映画はくしくもほぼ同じころに産声を上げる。そしてある意味で、この二つは同じ歴史を生き抜いてくる。なかでも、多くの精神分析医や精神科医のみならず映画人たちが、ナチスの台頭によってドイツやオーストリアなどからアメリカに渡ってきたというのは、その象徴的な出来事である。こういう言い方が許されるなら、不幸中の幸いでもあるこの運命のいたずらがないかぎり、ハリウッドにおける映画の黄金時代はありえなかっただろうし、精神医学におけるアメリカの台頭もなかっただろう。」「はじめに」より

◎目次
第1章 フロイト博士は映画がお嫌い?
第2章 夢のスクリーン
第3章 スティグマ
第4章 パラノイア
第5章 バッド・マザー
第6章 アサイラム
第7章 トラウマ

目次

はじめに

第1章 フロイト博士は映画がお嫌い?
ハリウッドのオファーを断るフロイト/ドイツの映画会社からの誘いも拒絶/チャップリンを精神分析するフロイト/女優イヴェット・ギルベールの大ファンだったフロイト/「不気味なもの」と『プラーグの大学生』/初期映画のなかのドッペルゲンガーたち/視覚の人としてのフロイト

第2章 夢のスクリーン
「夢のスクリーン」/サイレント映画のなかの夢のシークエンス/精神分析とクライムサスペンス/転移/逆転移とメロドラマ/アメリカに亡命・移住した映画監督と精神分析家たち/ドイツからハリウッドへ/フロイトの夢、サルトルのシナリオ/フロイトの夢、ヒューストンの映画

第3章 スティグマ
もしも患者が病院を脱走すると/Mの叫び/精神分析と犯罪学/「誰もが問題を抱えている」/精神鑑定をめぐって/スティグマを笑い飛ばす/狂っているのはどっちだ!?

第4章 パラノイア
追いつめられる新妻/観客は誰に自分を重ねるのか/妻の復讐/病んでいく夫/夫の正体やいかに/兄のコンプレックス/パロディのほうへ

第5章 バッド・マザー
「悪い母」/忘れられた名作『母の手』/母と娘/母と息子/母の責任/母親バッシング?/ヒッチコックのM/多義的ヒッチコック

第6章 アサイラム
Dr.ワンダフルとDr.イープル/催眠と暗示の力をめぐって/マッド・ドクター/「まるでここは監獄だ」/病院改革と脱施設化

第7章 トラウマ
シェルショックの映像/癒えることなき傷/ドキュメンタリーのなかのシェルショック/光あれ/戦後映画のなかのナルコシンセシス、あるいは「真実の血清」/帰還兵たちの逃れられない記憶/子どものトラウマ/強迫的な記憶のフラッシュバック、反復と断片

おわりに

著者プロフィール

岡田 温司  (オカダ アツシ)  (

【著者】岡田 温司(おかだ・あつし)
1954年広島県生まれ。京都大学名誉教授。
西洋美術史、思想史。著書に『モランディとその時代』(人文書院、2003年、吉田秀和賞)、『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年、讀賣文学賞)、『映画とキリスト』(みすず書房、2017)、『映画と黙示録』(みすず書房、2019)、『イタリア芸術のプリズム』(平凡社、2020)。訳書にロベルト・ロンギ『芸術論叢』(中央公論美術出版、1999年、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。