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軍都を歩く 清水亮(著) - 中央公論新社
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【利用可否不明】

軍都を歩く (グントヲアルク) 基地と住民の地域生活史 (キチトジュウミンノチイキセイカツシ)

新書
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新書判
320ページ
定価 1,150 円+税   1,265 円(税込)
ISBN
978-4-12-102918-8   COPY
ISBN 13
9784121029188   COPY
ISBN 10h
4-12-102918-6   COPY
ISBN 10
4121029186   COPY
出版者記号
12   COPY
Cコード
C1221  
1:教養 2:新書 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年7月25日
書店発売日
登録日
2026年5月28日
最終更新日
2026年8月21日
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書評掲載情報

2026-08-29 東京新聞/中日新聞  朝刊
2026-08-22 日本経済新聞  朝刊
評者: 井上義和(帝京大学教授)
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紹介

帝国日本の軍事施設が置かれていた街・軍都。
東京から郊外、地方へと徐々に拡散した軍隊は、地域に被害と利益をもたらした。

本書は身近に基地がある日常の実相を生活者の目線から描く。
下宿先との親交、料亭での大騒ぎ、弾丸を拾う子ども……戦前・戦中の記憶は、戦後のまちづくりや自衛隊誘致につながる。
藤沢、新宿、霞ヶ浦から呉、江田島、南西諸島まで。
学術研究に現地取材を加え、現代の課題に接続する歴史まちあるき。

目次

はじめに―列島津々浦々に軍都あり

序章 軍用地の分散化の近現代素描
旧城郭の軍都/郊外に拡大する多様な軍用地/「新型軍都」の建設/地方軍用地の戦中戦後の連続性/自衛隊のアウトリーチ/経済成長と補償型政治/分散化の帰結/基地を受容する文化/まちかどの地域生活史

第一章 湘南海岸に眠る海軍と米軍の記憶〈神奈川県藤沢市辻堂〉
地図に見出す旧軍用地/横須賀海軍砲術学校の演習場/民家への分宿/利益を伴う交流/藤沢の軍都化/幻の東京侵攻作戦/SFCで米軍を迎撃/旧軍用地の開拓/米軍演習場チガサキ・ビーチへ/大惨事となった駅の爆発事故/冷戦下の上陸訓練/不発弾暴発による子どもの犠牲/高まる返還運動/背景としての住宅地化/湘南はマイアミに、米軍基地は沖縄に/基地県としての神奈川

コラム・歴史の歩き方1 街の歴史調査インフラを活用する

第二章 公園化する演習場〈軍都東京・新宿戸山ヶ原〉
軍都新宿の群像劇/皇居周辺から西への分散/演習場は遊び場/屋内射撃場/怪人二十面相の隠れ家/子どもたちにとっての戸山ヶ原/不気味な科学研究所/軍人の街/東京名所/軍用地が自然を残す逆説/文人が愛した戸山ヶ原/空襲から逃げる/避難場所としての演習場/現在の戸山を歩く/演奏場から演劇場へ/戦後も遊び場に/まちかどに残る痕跡

コラム・歴史の歩き方2 生の声と文字の声を聴く

第三章 「空都」と自衛隊のスペクタクル〈茨城県・霞ヶ浦〉
土浦市の飲食店に残る歴史/飛行場建設業者/飛行機と花火のスペクタクル/国際交流さかんな「空の港」/航空隊は観光地/歓楽街の今昔/「海軍さん」の「芋掘り」/「空都」の英雄礼讃/戦争下の花火大会/軍隊による水害救援/屏風に描かれた等身大の心情/占領期の秘話/「空都」から学都へ/自衛隊誘致による復興への期待/御用商人と軍艦マーチ/自衛隊のパレード/埋没する経済効果/戦後も水害救援

コラム・歴史の歩き方3 自転車で土地の歴史をつかむ

第四章 旧軍都の平和都市と海軍・自衛隊の街〈広島・呉・江田島〉
歴史の最先端としての現在/広島の隣町には自衛隊/軍都広島の郷土部隊/ヒロシマの自衛隊パレード/軍港観光地・呉/市・商工会議所・自衛隊の三位一体/「平和産業港湾都市」か「軍港」か/製鉄所跡地を防衛拠点に/南西シフトとの関連/海軍・海自の町を歩く/江田島の海軍兵学校生徒/倶楽部とは何か/家につまった思い出/蜜柑と子馬/「下宿あります」―戦後も続く交流/軍人と御用商人の娘の結婚

コラム・歴史の歩き方4 軍用地をつなぐ道―国道一六号線・国道五八号線

第五章 過疎化のなかの自衛隊誘致〈沖縄県八重山・与那国島〉
南西シフトの現場/台湾が見える日本最西端の島/巨大墓/空襲/マラリア被害/各集落の真新しい官舎/密貿易の繁栄から過疎化へ/国際交流と自衛隊誘致/自衛隊=企業論/住民投票/賛否の背後にある声/配備後の細やかな配慮/コミュニティ活動の担い手/移住者としての自衛隊員/日米共同訓練/ミサイル配備計画の衝撃/島外避難計画

コラム・歴史の歩き方5 碑を読み解く

終章 歴史のフィールドワーク
ギャップに驚く/日常の空気感に分け入る/軍事化と都市化/見慣れたものと不気味なもの/身体知としての歴史/街を歩いて歴史に浸る

著者プロフィール

清水亮  (シミズリョウ)  (

1991年東京都生まれ.東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了.博士(社会学).日本学術振興会特別研究員PD,東京大学未来ビジョン研究センター特任助教を経て2024年より慶應義塾大学環境情報学部専任講師.
著書
『「予科練」戦友会の社会学──戦争の記憶のかたち』(新曜社,2022年,日本社会学会奨励賞)
『「軍都」を生きる――霞ヶ浦の生活史 1919―1968』(岩波書店,2023年)
共著
『なぜ戦争体験を継承するのか』(みずき書林,2021年)
『シリーズ戦争と社会2 社会のなかの軍隊/軍隊という社会』(岩波書店,2022年)
『戦争のかけらを集めて』(共編著,図書出版みぎわ,2024年)

上記内容は本書刊行時のものです。