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西アジア・南アジアの帝国 16~18世紀 荒川 正晴(編集) - 岩波書店
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西アジア・南アジアの帝国 16~18世紀 (ニシアジア・ミナミアジアノテイコクジュウロク-ジュウハッセイキ)

歴史・地理
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発行:岩波書店
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ26mm
重さ 520g
288ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-00-011423-3   COPY
ISBN 13
9784000114233   COPY
ISBN 10h
4-00-011423-9   COPY
ISBN 10
4000114239   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0322  
0:一般 3:全集・双書 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年1月27日
書店発売日
登録日
2022年12月10日
最終更新日
2023年1月25日
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紹介

16世紀から18世紀の西アジア・南アジア地域は、多様な人間集団、社会規範が有機的に結びついた独自の「近世」を歩んでいた。オスマン、サファヴィー、ムガルの三帝国の統治システムが多民族・多宗教からなる社会を守っていたのである。共生を特徴とするこの地域の歴史を、法秩序、王権の正統性、思想、ジェンダー表象、交易などの視点を交えて豊かに描き出す。

目次

展望|Perspective
 西アジア・南アジアの近世帝国………林佳世子
  はじめに
  一、帝国の形成――一六世紀を中心に
  二、官僚支配体制下の帝国――一七世紀を中心に
  三、帝国の解体と地方政権の時代――一八世紀を中心に
  おわりに

問題群|Inquiry
 近世のオスマン社会………上野雅由樹
  一、スンナ派の帝国
  二、宗派共同体
  三、問題解決の場
  四、帝国の協力者たち
  おわりに
 サファヴィー帝国におけるシーア派法秩序の形成………近藤信彰 
  はじめに
  一、キジルバシュとシーア派
  二、宗務・司法組織
  三、イスラーム法と慣習法
  四、帝国性と法秩序
  おわりに
 ムガル帝国における国家・法・地域社会………真下裕之 
  はじめに
  一、ムガル帝国研究の焦点
  二、ムガル帝国における法
  三、ムガル帝国における諸宗派への「生計補助」

焦点|Focus
 オスマン王権とその正統性――血統、聖性、カリフ………小笠原弘幸
  一、高貴な血統の追求
  二、終末の到来と救世主
  三、神に嘉された世界征服者
  四、カリフ概念の変容
 シーア派世界の深化(一六世紀―一八世紀)………藤井守男
  はじめに
  一、シーア派ウラマーと神秘主義――『シーア派の園』Ḥadīqat al-Shī'aの神秘主義批判
  二、シーア派思想の新たな地平
  三、シーア派定着への道筋――シーア派文化醸成のための思想的基盤の構築と民衆の教化
  結びにかえて――インドにおけるシーア派思想瞥見
 デカン・南インド諸国家の歴史的展開………太田信宏
  はじめに
  一、ムガル帝国の拡張と地域政権の成立
  二、「ポートフォリオ資本家」の活躍
  三、ザミーンダールの重要性
  四、ムスリム的政治伝統の持続
  おわりに
 バルカンにおけるイスラム受容――ボスニア・ヘルツェゴヴィナの場合………米岡大輔
  はじめに
  一、段階的な征服
  二、ボスニアのイスラム受容
  三、揺れ動くオスマン支配
 絵画に描かれた女性たち………桝屋友子
  はじめに
  一、宗教に根ざした女性表現
  二、物語のヒロイン
  三、宮廷の女性たち
  四、音楽家、ダンサー、女性の風俗
 地中海さまざまな繊維や織物が行き交う場………鴨野洋一郎
  はじめに
  一、ビザンツ帝国およびイスラーム地域の絹織物工業(六―一〇世紀)
  二、ヨーロッパの繊維工業(一一―一三世紀)
  三、オスマン帝国とヨーロッパ(一四―一七世紀)
  おわりに
 ナイル灌漑をめぐる近世エジプト社会と帝国………熊倉和歌子
  はじめに
  一、ナイルの灌漑
  二、ナイルの記録と記憶
  三、水をめぐる村落社会の人々
  おわりに

  コラム|Column
   シャルダンの見た東方の三つの帝国………羽田 正
   王権の象徴としての首都と宮殿………川本智史
   オスマン帝国治下のメッカと巡礼………太田啓子
   イランから日本へ渡った染織品………阿部克彦
   近世アラブ都市における商工民歴史家の登場………長谷部史彦

上記内容は本書刊行時のものです。