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伝説の校長講話
渋幕・渋渋は何を大切にしているのか
発行:中央公論新社
四六変型判
272ページ
定価
1,600円+税
- 書店発売日
- 2023年1月19日
- 登録日
- 2022年12月2日
- 最終更新日
- 2023年1月5日
書評掲載情報
2023-03-26 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
「共学トップ校」との呼び声高い渋谷教育学園幕張、同渋谷。渋幕は公立王国・千葉の壁を破り、進学実績で県下1位の座に輝き、渋渋は女子校から共学に転じて進学実績を伸ばし、共学ブームを切り開いた。今や両校の東大合格者数は毎年計100人を超え、いち早く海外の有名大学への進学も支援してきた。さらにスポーツ、文化、芸能方面で全国レベルの活躍をするOB、OGも少なくない。
この両校で行われている教育は、決して詰め込みではない。自分を見つめる「自調自考」の理念のもと、中高生の発達段階にあわせたリベラル・アーツ教育が行われているのだ。その象徴が校長講話である。86歳現役学園長が半世紀近く続けるこの講話は、国内外の思想や歴史、科学の発展などを縦横に語り、大人が聞いても新たな発見に満ちている。しかも、中高生の発達段階にあわせ、生徒たちが自己を見つめるように組まれた6年計画のシラバスにもとづいている。本書の前半ではこの「魂の授業」を再現した。
田村氏は政府の中央教育審議会委員などを長く務め、米国の歴史学者の名著『アメリカの反知性主義』の翻訳も手がけた「学究肌」。銀行員から転じた異色の経歴を誇る著者が、全く新しい超進学校をどのように創り、育ててきたのか? 本書の後半は読売新聞「時代の証言者」を大きく改訂し、田村氏が教育界に吹き込んだ新風と奇跡を振り返る。
上記内容は本書刊行時のものです。