茶色い塊
今年もやってまいりました。
2月の14日。そう“バレンタインデー”。
この歳(36歳)になっておかしいのですが、町中をにぎわす茶色い塊と色とりどりの包装紙に書店営業中の既婚者もなんだか意識してしまいます。もちろん「誰かから欲しい」わけではありません。(念のため)
早速、調べてみました。聖バレンチノ(英語読みではバレンタイン)は、3世紀のローマの司祭で、兵士の結婚を禁じていた当時の皇帝の命に逆らい、兵士の結婚を執り行ったため、処刑されてしまいました。2月14日は、いわば彼の命日で、ローマ・カトリック教会では今もこの日は祭日となっています。欧米では、恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈りますが、日本ではなぜか「女性から男性ヘチョコレートを贈る日」となってしまいました。きっかけは1958年にメリーチョコレート会社が伊勢丹新宿店で「バレンタインセール」の看板を出したというのが定説ですが、いずれにせよ製菓会社のプロモーションで昭和30年代に定着した結果だそうです。チョコレート業界あっぱれですね。
あれだけの量と質をそろえたものが町中で売られているわけですから、誰かにもらわなくたって、食べたくなるのが人情でしょう。そう私は食べてみたくなってしまったのです。
最近では一粒1000円以上するものもあります。さすがにこれはもらうにしても、自分で買うにしても考えますね。まあ金額はどうあれ、チョコレートはポリフェノールがたくさん含まれているので動脈硬化やがんなどを引き起こす有害な活性酸素の働きを抑え、血液中の悪玉コレステロールの酸化を防いでくれるそうです。ポリフェノールの含有量と吸収率は赤ワインや野菜、緑茶よりもチョコの方が優れているのだとか。
バレンタインデーに愛と健康を恋人にあげるなんてスバラシイことです。ただ、ホワイトチョコレートはカカオを使わないことが多々あるので御注意を。
あまりに盛況なので「チョコではなくて本をプレゼントして欲しいな」、と思うのは私だけでしょうか・・・? あっ、“サンジョルディの日”ってみなさん知ってました?